漢字の紐解きシリーズ

漢字の紐解き「極」

「極」は現代用語では「極める」という意味ですが、中国の古典を紐解くと、より興味深いことが分かります。

 古代、「極」は家を支える大切な梁(はり)を意味していました。木偏(きへん)に「亟」という文字から構成されています。「亟」の中央はまっすぐに立つ人、上の横棒は頭、下の横棒は足の下にあるものを示し、最高と最低の位置を象徴しています。古代家屋の建築に使われた主要な木造の梁を表しています。

 中国では、皇帝の権力を時に「極」の文字で表現します。最高の権力を握っていることを示すだけでなく、皇帝は実直で、均衡を保ち、公平な「梁」のように行動すべきであることを示します。この資質を備えることで、国家は、どのような状況にも耐えうる支えのしっかりした家屋のように、堅固なものとなるのです。

(神韻芸術団フェイスブックより)