【歌の手帳】歯にひびく
掬(むす)ぶよりはや歯にひびく泉かな(松尾芭蕉)
歌意「夏の炎天下を歩いて、旅をしている。おや、ここに泉が湧いているではないか。その冷たい清水を飲もうと、両手をむすんで掬(すく)い上げただけで、奥歯にしみるような喜びを感じるよ」。
芭蕉の句ですが、いつ頃、どの旅で詠んだのか、はっきりしないのです。元禄2年(1689)8月に『奥の細道』の旅を美濃の大垣で終えた芭蕉は、江戸へすぐには帰らず、京都や近江に滞在します。
関連記事
数百年を生きるグリーンランドサメの目は、200歳を超えても衰えていなかった? 最新研究で判明した、老化しない網膜と強力なDNA修復機構の驚くべき実態とは。人間の視力低下を防ぎ、加齢に伴う眼病治療の未来を変える潜在能力に迫ります
良い人生とは何か。快楽、意味、徳という古代哲学の問いを、炎症や寿命、細胞の反応から見つめ直します
非利き手で歯磨きや文字書きをすると、脳はいつもより働きます。集中力と神経可塑性を高める小さな習慣を紹介します
茶道に息づく「一期一会」の精神を、日常の何気ない所作や東洋思想の「仁」と結びつけて紐解くエッセイ。二度と戻らない「いま、目の前の瞬間」に全身全霊で向き合うことの尊さを静かに問いかけます
食事抜き、睡眠不足、トイレの我慢。忙しい人が見逃しがちな過労のサインと、体を守るセルフケアを紹介します