「あ~。このシャツ、お気に入りだったのに」。
1年ぶりに衣装ケースから出してみたら、無情の「黄ばみ」が出ていた。なんてこと、よくありますよね。そんな黄ばみを防ぐ方法と、出てしまった黄ばみを除去する方法があったら、知りたいと思いませんか?
分かりました。どうぞ、お気に入りの「元は純白シャツ」をお手元にもってきてください。うまくいくことを祈りながら、これから一緒にやってみましょう。
まずは、どうして黄ばみが出るのか、を考えてみましょう。
台湾で「生活魔法家」と呼ばれる家事達人(家事のスペシャリスト)陳映如氏は、「衣類に黄ばみが出てしまうのは、湿度が高いこと、洗濯が不十分であることに原因があります」と指摘します。
まず、衣服を保管する環境の湿度が高い場合、服の全体が黄色くなります。ひどい場合は、カビの影響で灰色になってしまいます。洗濯した後の乾燥が十分でなく、生乾きの状態で衣装ケースやクローゼットにしまった場合でも、同様のことが起きます。
次に、洗濯そのものが不十分な場合には、襟や脇の下、袖口など、部分的なところに黄ばみが出ます。これは皮脂汚れが完全に落とされていないことに加えて、投入した洗剤の量が多すぎるなどして、洗濯後のすすぎが不十分だったことも原因です。
そうすると、「黄ばみ」の予防法はここから見えてきます。これらの原因と反対のことを心がける、つまり、「十分に洗い、よくすすぎ、完全に乾燥させてから収納する」ということですね。
さて「黄ばみの除去」には、過炭酸ナトリウムを使用します。過炭酸ナトリウムは見た目が白い粉末で、酸素系の漂白剤です。
まずは、服全体を直接浸しましょう。洗面器にぬるま湯を注いで過炭酸ナトリウムを溶かします。シャツ1枚につき、過炭酸ナトリウムは食事用スプーン1~2杯程度が適量です。
過炭酸ナトリウムをぬるま湯に溶かしたら、黄ばみのある衣服を浸します。黄ばみの程度がひどい場合は、少なくとも1~2時間の浸け置きが必要でしょう。
黄ばみが取れにくい場合は3~4時間浸すこともあります。ただし、白以外の色の生地であった場合、長く浸すと服の元の色が褪せてしまいますので、ご注意ください。
衿や脇など、部分的な汚れには、やや濃度の高い過炭酸ナトリウム溶液を、ピンポイントで先に浸みこませておきます。「そこで20分ほど待ってから、ぬるま湯の溶液の入った洗面器に浸すことをおすすめします」と陳映如氏は言います。
いかがでしょう。夏にふさわしいお気に入りのシャツを、長く、快適に使うために、黄ばみの予防と除去に、ぜひお役立てください。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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