人気女優・鄭爽 中共の腐敗に「もう黙っていられない」 脱税容疑で怒り心頭

中国の女優・鄭爽(ジェン・シュアン)は脱税容疑で当局から計2.99億元(約50億円)の罰金を受け、事実上の芸能界追放となっている。先日、鄭氏は自身のインスタグラムで中国共産党政府の腐敗を指摘し、脱税申告の関連部門が行き届いていないと非難した上で、「罰金を課すなら、みんな一緒に」と訴えた。その後、同氏は投稿を削除したが、沈黙しないと表明している。

それだけでは終わらなかった。台湾メディアの「NOWnews 今日新聞」によると、10月11日未明、鄭氏はインスタグラムに書き込みを続け、巨額脱税が認定されたことから、中国共産党政府の「腐敗」しか見えないと投稿した。

「背景がなければやっていけない、後ろ盾がなければすぐ倒れるとよく言われているが、中国(共産党)がこのように腐敗している事は大きな問題で、これはただの習慣の問題ではない」と非難した。

「後ろ盾もなくて自分の実力で富を稼ぐ90后(90年代以降生まれ)を処罰するのは何の意味がある?90后の女性一人も保護できないのに、政府はどれほどの仕事ができるのか?」

鄭爽はまた、「自分の住所を隠すは必要ない、国からの罰金を競売で支払う準備はできている。最悪の状況を備えなければならない」と述べた。

その後、鄭爽は再び投稿を削除したが、沈黙しないことも表明した。

鄭爽は今年4月、「二重契約」の締結、分割所得の取得、法外な高額ギャラ、脱税などの容疑で告発され、上海市税務局の調査を受けていた。

その後、8月27日、税務局は処罰結果を公表し、罰金など2億9900万元の支払いを命じた。

かつてマネージャーを務める鄭爽の元交際相手の張恒は、告発者の一人だった。二重契約など、鄭氏の脱税を助けた疑いが持たれているため、上海市税務局の第一査察局は張恒に対して調査を行った。

現時点で、鄭氏の中国SNS「微博」のアカウントが「永久に投稿禁止」となっている。テンセントなどの中国動画プラットフォームでは、「鄭爽」というキーワードで検索しても、「関連する結果が見つかりませんでした」と表示されている。

(翻訳・柳あきら)