「秋はサーモンの季節」おいしく食べて健康効果もアップ

大型のサケ()である「三文魚(サーモン)」は台湾でも人気で、寿司のネタとしてもよく食べられています。
 

ホームパーティーなどで友人をもてなすにも、サーモンは非常に優れた食材の一つです。栄養が豊富な上、見た目も豪華なサーモンは、調理もシンプルで簡単です。

サーモン(鮭)の白いネバネバは無害です

ところで、サーモンを加熱調理すると、表面に白いネバネバしたものが出てくることがありますが、それは何でしょうか?
 

この白い物質はアルブミンと呼ばれる可溶性タンパク質で、様々な動物の筋肉繊維に存在しています。もちろん食べられるタンパク質であり、全く無害ですので心配は要りません。
 

ただ、特にサーモンをメインディッシュにして友人や客をもてなす場合、料理に白いものが付いていると、せっかく豪華な見た目に影響すると考える人もいます。
 

それを防ぐ方法をご紹介しましょう。
 

アルブミンは、生サーモンの筋繊維のなかに液体として存在していますが、サーモンの身が急激に加熱されて収縮すると、タオルから絞り出されるように表面に浮き出てきます。
 

そこで、調理する前にサーモンを食塩水に20分ほど漬けて身の水分を除いておくと、加熱した際のアルブミン流出をある程度防ぐことができます。
 

次に考えられる方法としては、スロークッキングです。
 

サーモンは、低温でゆっくり加熱調理することもできます。このようにすると、アルブミンの流出を減少させられるとともに、サーモンの肉質の繊細さを残すことができます。
 

フライパンやグリルなどを使って高温でサーモンを焼く場合は、魚皮の面を下に向けることで、魚皮に隔てられた魚肉の温度上昇をゆるやかにすることができますので、アルブミンの溢れを減少させられます。サーモンの皮面をウェルダンに焼いたら、魚を裏返して火を止め、残りの面をフライパンの余熱で焼きます。
サーモンを焼きすぎると、表面に出てくるアルブミンが多くなります。さらに身が乾くと味が落ちますので、焼き過ぎず、時間をおかずに、一番おいしいところをホームパーティーで賑やかに楽しんでください。
 

「認知症予防から美容効果まで」サーモンは優れもの

最後に、サーモンのもつ優れた栄養と健康効果について、お話しましょう。
サーモンは魚類のなかでも栄養豊富で知られており、ミネラル、ビタミン、不飽和脂肪酸、良質なタンパク質を多く含んでいます。
 

サーモンに含まれるオメガ3脂肪酸は、心臓血管に良い作用をはたらき、心臓病のリスクを減少させます。また、ビタミンB群は脳を健やかにして、認知力の低下を防ぎます。
 

サーモンに含まれるアスタキサンチンは、紫外線にあたることで皮膚がダメージを受ける「肌の老化」を防ぎますので、つややかな肌を保つ美容効果もあります。
 

サーモンには良質のたんぱく質が多く含まれているほか、オメガ3脂肪酸が腹部や肝臓への脂肪の蓄積を減少させますので、ダイエットにも最適な食材と言えます。
 

(翻訳編集・鳥飼聡)