洗濯機は時間が経つと汚れやカビがたまりやすいだけでなく、悪臭がしたり、衣類がどんどん汚れたりします。洗濯機を定期的に掃除・お手入れするコツは2つあります。
コツ1 洗濯機を定期的に掃除し、お湯に浸すと効果的
洗濯物に糸くずや黒ずみが付着していたり、異臭がする場合は、洗濯機の掃除が行き届いていないサインです。これは、洗濯機が湿っていることが多く、石鹸カスや汚れ、糸くずなどが洗濯機の中に残ってしまい、雑菌やカビの温床になるからです。
そのため、洗濯機は定期的に掃除する必要があります。市販の汚れ落としには、クエン酸や重曹のほか、洗濯槽の汚れ落としによく使われるものがたくさんあります。
家事の達人・楊賢英さんによると、市販の洗濯槽用洗剤にもクエン酸が含まれていることが多いので、市販の洗濯槽用洗剤とクエン酸の両方を試してみるとよいそうです。
化学会社に行って自分で材料を買うと、重曹よりもクエン酸を薦めてくれます。重曹はアルカリ性ですが、洗濯機の汚れもアルカリ性なので、酸性のクエン酸を使って酸とアルカリを中和すればより効果的だからです。
次は、洗濯槽の効果的な掃除の仕方です。
洗濯槽の掃除のポイントは、温かいお湯に浸けることです。
「クエン酸の効果を高めるために、少しお湯を加えてください」と楊さんは言います。
温水機能付きの洗濯機の場合は、洗剤を入れた後に温水を入れます。通常の洗濯機の場合、水位が3分の2から5分の3になったところでお湯を入れ、少しかき混ぜて40~50℃にします。
洗濯機に水を入れた後、30分間浸け置きしてから、標準的な洗濯プログラムに従って洗濯します(衣類は入れない)。洗濯後は、フィルターを洗濯機から取り出して、こびりついた糸くずや汚れを取り除くことを忘れないでください。
洗濯槽を洗う頻度は、各家庭の洗濯量や洗濯頻度によって異なります。楊さんの家族は毎日洗濯をしないので、2カ月に1回くらい洗濯槽を洗っているそうです。3月1日、5月1日、7月1日など、奇数月に洗濯機の掃除をするのが習慣になっているといいます。毎日たくさん洗濯をするご家庭では、月に1回程度の洗濯機のクリーニングをおすすめします。
定期的に洗濯機を掃除しているのに、ごみくずがついたまま出てくるときは、洗濯機がきれいになっていないことを意味します。洗濯機の浸け置き洗浄が十分にできない部分は、専門業者に依頼して分解洗浄することをお勧めします。
コツ2 洗濯後は洗濯機のフタを開けて空気を入れる
洗濯機は定期的な掃除が必要ですが、日常の使用後のケアも怠らないでください。
洗濯物を取り出した後、すぐに洗濯機のふたを閉めてしまうと、内部に湿気がこもり、カビが発生しやすい環境になってしまいます。そのため、洗濯をした後は、洗濯機のふたを開けて空気を入れるようにしましょう。
ドラム式洗濯機の場合、もうひとつ、洗濯機のドアパッキンを、乾いたタオルで拭いて乾かす必要があります。乾燥させないと、すぐにカビが生えてしまい、後で洗っても遅すぎます。
縦型洗濯機でもドラム式洗濯機でも、半日ほどフタを開けておいて、空気を入れるだけで十分です。楊さんは午後に洗濯をし、夜寝る前に蓋をして、埃を避けるために大きなタオルで洗濯機の外側を覆っています。
洗濯物を取り出した後、洗濯槽の底に毛が残っていたら、それを取り出してください。毛を長い間取り除かないと掃除が難しくなります。洗濯機のフィルターも、洗濯のたびに取り出してひっくり返し、水ですすいでから元に戻します。忙しい方は、2~3日に一度、フィルターを掃除すると、目詰まりしにくくなります。
(責任編集・李清風/翻訳・里見雨禾)
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