「どんなものを食べたら良いですか?」と聞かれて、一言で簡潔に答えられるならば、それはきっと的確な答えであるはずです。
その1例が「だいだい色」、つまりオレンジ色の食物です。
なぜオレンジ色の食物が良いのでしょうか。見た目にも鮮やかなオレンジ色の果物や野菜には、各種のビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
これらは調理もしやすく、おいしい食材です。緑色野菜と違って、オレンジ色の食物は一般的に苦くありません。緑色野菜を食べるのと同じように、オレンジ色の野菜を毎日食べることで、より多くのエネルギーが得られ、消化が促進されて、一層健康になれます。
オレンジ色の野菜は、カボチャ、ニンジン、オレンジ色のトマトやピーマン、サフラン、サツマイモ、ウコンなど。
オレンジ色の果物は種類が多いですね。アンズ、メロン、オレンジ、キンカン、グレープフルーツ、ビワ、マンゴー、ネクタリン、パパイヤ、桃、柿、ホオズキ、ミカンなどがあります。
これらの野菜や果物はすべて、植物を明るいオレンジ色に見せる黄橙色の色素であるカロテンを豊富に含んでいます。
カロテンはカロテノイドの一種であり、オレンジ色が濃いほど食物中のカロテン含有量が多くなります。カロテンは肝臓でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは良い視力を維持するのに役立つだけでなく、さまざまな方面から私たちの健康を守ってくれます。
カロテノイドは、上皮組織、骨、歯の成長および修復を促進します。これは、にきびの予防や皮膚の健康維持にも役立ちます。
またカロテノイドは、風邪やインフルエンザの予防のほか、腎臓、肺、膀胱、粘膜の感染症の予防にも役立ちます。
さらには、ビタミンAには抗酸化作用もあり、油脂の多い食物をとった後で、新陳代謝の過程で作り出す有害物質を排出するのを助けます。
注目すべきは、オレンジ色の食品に、がんのリスクを低下させる可能性があることです。
1986年に米国の専門誌に発表された研究によると、濃い黄色とオレンジ色の青果物を摂取する割合が最も高いニュージャージー州の男性は、肺がんの罹患率が最も低かったと言います。柑橘類の摂取量が多いことと乳がんのリスクが低下することを関連づけた研究もあります。
積極的にとりたい食物の代表として、「オレンジ色の食品」と覚えておきましょう。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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