国宝 燕子花図屏風 尾形光琳筆 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
根津美術館特別展「燕子花図屏風の茶会-昭和12年5月の取り合わせー」 

尾形光琳が描く『伊勢物語』 八橋の名場面が眼前に

特別展「燕子花図屏風の茶会-昭和12年5月の取り合わせー」が、東京・南青山の根津美術館で4月16日から開催されています。

今回の特別展で展示される美術工芸品の中でも白眉と言える国宝「燕子花図屏風」は、毎年、季節が春から初夏へと移り変わる4月~5月、根津美術館の庭園にある燕子花(かきつばた)が一斉に開花する時期に合わせて、1か月間限定で展示されてきました。

ところが足かけ3年にわたるコロナ禍のため、一昨年は中止、昨年は一週間のみの開催を余儀なくされました。今回は3年ぶりの、例年通りの開催となっています。

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