政府、中国軍事演習に「重大な懸念」 自衛隊は警戒監視を継続
中国軍が4日から7日にかけて台湾周辺で行なっている軍事演習について、松野官房長官は記者会見で「重大な懸念を有している」と指摘した。日本の近海に訓練区域が設定されているため「仮にそのような場所で実弾演習を行うのであれば、我が国及び国民の安全保障に影響しうる」と述べた。
台湾では、3日にナンシー・ペロシ米下院議長が蔡英文総統と会談を終えたばかり。中国軍が台湾を取り囲むように6つの演習区域を設定したことに対し、台湾側は「空海域を封鎖したも同然だ」と批判した。台湾から約110キロの位置にある日本最西端の与那国島でも不安視する声が上がっているという。
これに対し松野氏は「中国側による一連の軍事演習は我が国を含む地域の平和と安全を損ないかねないものであり、その観点から我が国から中国側に対して重大な懸念を表した」と述べた。
関連記事
宇宙の安全保障への懸念が高まる中、防衛省は小型ロケットの開発に向け、民間企業から研究提案を募集。宇宙空間にある日本の衛星が中国やロシアの「キラー衛星」に攻撃されたり、故障したりした際に、代替衛星を迅速に打ち上げられるようにすることが狙いだ
小泉進次郎防衛相とヘグセス米国防長官は10月28日、フィリピン中部セブで会談し、複数の分野での協力強化で一致した
日米共同統合演習「キーン・ソード27」が過去最大規模で実施。南西諸島に対艦ミサイルや長射程火力を展開し、宇宙・サイバー領域を含む全領域での連携強化を図る
元海上自衛隊幹部の山本勝也氏は20日、日本は米国と同盟関係にあるものの、中国(中共)が日本の沿岸領土で展開する「グレーゾーン」戦術への対応は、日本が主導しなければならないと述べた。
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した