髪を気にする人は多く、中には若くして髪が抜け続ける人がいたり、10代で白髪になる人もいます。 このような髪のトラブルは、私たちを悩ませていますが、いったいどうすればいいのでしょうか。
美しくあるためには、髪がしっとりと柔らかく、黒く弾力があり、安定していて抜けにくいことが必要です。 脂っぽさやくすみのない、なめらかでしなやかな髪、そして墨のように染まった髪は、健康であることの証しです。そのため髪は「第2の顔」とも呼ばれます。
漢方では、髪の毛は血だけでなく、肝・脾・腎の働きもあると考えられています。 腎が充足していれば、毛髪は艶やかで密度が高く、腎が不足していれば、毛髪は白くなり、焼け焦げて折れるようになります。 したがって、脾・肝・腎が調えば、髪は黒くなります。
漢方医はまず、七宝美髯薬を使うのを勧めています。
この処方には、以下の7つの漢方生薬が配合されています。
●何首烏(かしゅう)
ツルドクダミの塊根を蒸して乾燥したものです。漢方的には補陰、補血、強壮の効能があり、滋養強壮、軽度の便秘、高脂血症などに用いられます。
●茯苓(ぶくりょう)
松の根に寄生するサルノコシカケ科のマツホドの菌核を乾燥したものです。
漢方的には、利水、健脾、安神の効能があり、浮腫(むくみ)、食欲不振、消化不良、動悸、不眠などに用いられています。
●牛膝(ごしつ)
ヒユ科のモンパノイノコヅチやヒナタイノコズチの根を乾燥したものです。
漢方的には活血、痛経、止痛、強筋骨の効能があり、婦人科疾患や関節痛、打撲、神経痛などに用いられます。
●当帰(とうき)
セリ科トウキまたはホッカイトウキの根を乾燥したものです。
漢方的には、補血、活血、止痛などの効能があり、貧血、月経不順、月経痛、腹痛などに用いられています。
●枸杞子(くこし)
ナス科のクコまたはナガバクコの果実を乾燥したものです。
漢方的には補肝腎、明目などの効能があり、腰や膝の倦怠感、めまいや視力低下などに用いられます。また、クコシは薬膳料理や菓子などにも用いられます。
●菟絲子(としし)
ヒルガオ科ネナシカズラ属のネナシカズラ・ハマネナシカズラ・マメダオシなどの成熟種子。漢方的には視力改善、安胎作用、便通改善などの効果があり、視力低下、下痢、妊娠中の下腹部痛などに用いられます。
●補骨脂(ほこつし)
マメ科オランダビユ属オランダビユの成熟種子。漢方的には呼吸改善、筋力向上、鎮咳作用などの効果があり、腰痛、足腰のだるさ、手足の脱力感、呼吸困難などに用いられます。
この処方は、肝臓と腎臓の両方の不足に悩む高齢者に適しています。 高齢者の健康補助食品としても利用できます。
その他に、黒ごま粥は陰血を養い、髪を再生させる薬膳料理として利用できます。
洗髪には、菊の花、蔓荊子(まんけいし)側柏葉(そくはくよう)、川芎(せんきゅう)、桑白皮(そうはくひ)、白芷(びゃくし)、細辛(さいしん)墨旱蓮(かんれんそう)などを用い、風邪を払い血を潤し、陰と育毛に効くようにします。
十分な栄養と睡眠、仕事と休息の両立、リラックスした気分、清潔さ、ヘアケアなど、「第2の顔」がより精神的な気質を醸し出せるようにすることが大切です。
(翻訳編集:井田千景)
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