米軍艦艇から発射されるトマホーク巡航ミサイル (Photo by U.S. Navy via Getty Images)

政府、米巡航ミサイル「トマホーク」購入検討 官房長官は詳細明言せず

政府が保有を進める「反撃能力」の具体的な手段として、米軍の巡航ミサイル「トマホーク」の購入を検討していることが明らかになった。NHKなど複数メディアが報じた。松野官房長官は28日の会見で、報道については承知しているとしつつ、詳細には言及しなかった。

防衛省は8月末、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」の早期運用を開始し、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」の改良型を量産するとしていた。しかし運用開始が2026年頃になることから、目下の抑止力を高めるためトマホークの購入を検討しているという。

トマホーク巡航ミサイルは米軍が数十年間にわたって運用してきた射程1000キロメートル超の精密誘導兵器であり、湾岸戦争など主要な軍事作戦で使用されてきた。小型のジェットエンジンを搭載し、低空飛行が可能であることから、迎撃の難易度は高いとされる。

▶ 続きを読む
関連記事
小泉防衛大臣は4日、民間財団の提言で示された外国人の自衛隊への登用については、「自衛隊の外国人の登用は考えていない」と明確に否定した。
令和8年度自衛隊幹部会が9月2日、防衛省で開かれ、全国の主要指揮官が出席した。高市早苗首相と小泉進次郎防衛相は、わが国が戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しているとの認識を示し、組織改革や人的基盤の強化を進める方針を表明した
日米韓は9月、東シナ海などで共同訓練「フリーダム・エッジ26」を実施する。中国軍機、ロシア軍艦艇、北朝鮮の弾道ミサイルが相次ぐ中、情報共有と即応態勢の強化を図る
海自イージス艦「ちょうかい」が、トマホーク実射試験と米国での改修・訓練を終え、8月30日に佐世保へ帰港予定。海自初の発射能力保有艦として、反撃能力整備が具体的段階に入る
中露の緊密な連携がもたらす地政学的危機と、日本の新インテリジェンス体制『国家情報局(NIB)』の脆弱性を冷徹に解剖。民間企業に忍び寄る技術強奪や認知戦の脅威に対抗する、ビジネス防諜のあり方を提言