安保政策を大きく転換、増税開始時期は来年決定=岸田首相
[東京 16日 ロイター] – 岸田文雄首相は16日、反撃能力の保有方針を明記した新たな国家安全保障戦略などを決定したことを受けて会見し、「日本の安全保障政策を大きく転換するもの」との認識を示した。防衛費の増額を裏付ける増税の開始時期は、来年決定すると表明した。
岸田首相は防衛力増強を決めた理由について「わが国周辺で急激な軍備増強や力による現状変更の試みが顕著になっている」と説明。自衛隊の能力は現状十分ではないとした上で、敵の基地を攻撃する反撃能力の保有、宇宙やサイバーなど新たな領域の対応強化、南西方面の防衛力増強を進めるとした。
岸田首相は「歴史の転換点で国民を守り抜く首相としての使命を果たす」と語った。同時に「非核三原則や専守防衛の堅持、平和国家としての日本の歩みは今後とも不変だ」とし、国民や関係国にしっかり説明し、理解してもらう努力を続けていくと述べた。
関連記事
元海上自衛隊幹部の山本勝也氏は20日、日本は米国と同盟関係にあるものの、中国(中共)が日本の沿岸領土で展開する「グレーゾーン」戦術への対応は、日本が主導しなければならないと述べた。
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した
2026年度上半期の空自の緊急発進は442回で、前年同期比約67%増。中共機への対応が285回と最多を占める一方、ロシア機への対応は152回と約2.6倍に増えた。北部・西部でも対応が大幅に増加した
防衛省統合幕僚監部は10月14日、中共海軍の空母「遼寧」を含む艦艇計4隻が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋へ進出したと発表。石垣島の南約250キロの海域で「遼寧」から艦載戦闘機が発着艦する様子も確認された
小泉防衛相は10月14日の衆院予算委で、中共政府の「新型軍国主義」言説に「核兵器も戦略爆撃機も持っていない国に対し、いずれも持つ国がそう主張する」と指摘。中共政府の言説に「共感する国がいるのか」と疑問を呈した