写真で振り返る2022年【下半期】
この一年の時事を大紀元の報道を中心に写真で回顧する。後半は歴史的な功績を残す人物の訃報が相次いだ。類まれなる外交力で民主主義に基づく構想「自由で開かれたインド太平洋」を推し進めてきた安倍晋三元首相が7月、奈良県で応援演説中に暴漢による銃撃を受けて死亡した。
8月、ソ連最後の指導者ミハエル・ゴルバチョフ氏が腎不全で亡くなった。ソ連共産党を解体して解散させ、冷戦を終わらせた。9月には英女王エリザベス2世の訃報が世界に伝わった。女王は第二次世界大戦終了後まもなく戴冠し、在位73年と世界最長の君主とされる。
8月、米大統領の継承順位第3位のペロシ下院議長が訪台し、米中間の緊張が高まった。ペロシ氏が台湾を去った後、中国軍は台湾上空を通過させ、沖縄近くの日本のEEZ(排他的経済水域)内に弾道ミサイルを撃ち込んだ。この行動は12月に公表された「安保3文書」にも「これまでにない最大の戦略的な挑発」と明記され、日本の安全保障を脅かす台湾海峡リスクをよりはっきりと顕現させる事態となった。
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中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
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