この一年の時事を大紀元の報道を中心に写真で回顧する。後半は歴史的な功績を残す人物の訃報が相次いだ。類まれなる外交力で民主主義に基づく構想「自由で開かれたインド太平洋」を推し進めてきた安倍晋三元首相が7月、奈良県で応援演説中に暴漢による銃撃を受けて死亡した。
8月、ソ連最後の指導者ミハエル・ゴルバチョフ氏が腎不全で亡くなった。ソ連共産党を解体して解散させ、冷戦を終わらせた。9月には英女王エリザベス2世の訃報が世界に伝わった。女王は第二次世界大戦終了後まもなく戴冠し、在位73年と世界最長の君主とされる。
7月
8月
8月、米大統領の継承順位第3位のペロシ下院議長が訪台し、米中間の緊張が高まった。ペロシ氏が台湾を去った後、中国軍は台湾上空を通過させ、沖縄近くの日本のEEZ(排他的経済水域)内に弾道ミサイルを撃ち込んだ。この行動は12月に公表された「安保3文書」にも「これまでにない最大の戦略的な挑発」と明記され、日本の安全保障を脅かす台湾海峡リスクをよりはっきりと顕現させる事態となった。
米国では連邦捜査局がフロリダ州にあるトランプ前大統領の邸宅マール・ア・ラーゴを家宅捜査し、段ボール数百箱分もの書類を押収するという前例のない動きがみられた。
9月
10月
「鳥は自由になった(The bird is freed)」とのツイートで、実業家イーロン・マスク氏は大手SNSツイッターの買収を完了させたことを明らかにした。既存の取締役会役員を解散させ数千の従業員を解雇するなど大胆な社内改造を実施している。
同氏の了承を経てジャーナリスト経由で公開されている社内文書「ツイッターファイル」には、トランプ前大統領の検閲過程や新型コロナウイルスに関する情報統制に関して偏向的な判断があったことが明らかになった。
11月
米中間選挙では上院で民主党が引き続き多数派を維持するも下院では共和党が奪取。ねじれ状態を生んだ。トランプ大統領政権に挑戦するため、トランプ前大統領は正式に2024年大統領選出馬を表明した。
大紀元の映像サービス「Epoch TV」はトランプ大統領に関する特別ドキュメンタリー番組「Trump I Know(私の知るトランプ)」を放送した。
新型コロナウイルスの流行について、日本を含む多くの国々はマスク着用やPCR検査基準、入国規制を徐々に緩和させた。
中国では11月に委託生産大手の富士康で従業員が封鎖規制に耐えかね、数万人が脱出。中国共産党や習近平政権の解散を求めるゼロコロナ廃止運動「白紙革命」も引き起こされた。中国共産党が厳しい防疫政策は一気に緩和させると、12月は爆発的な感染拡大した。
現在も続く未曾有の迫害を決断した、江沢民元中国主席が死亡した。法輪大法情報センターのエグゼクティブ・ディレクターのラビ・ブラウダ氏は、エポックタイムズの寄稿文で「7000万もの人々の大量虐殺(ジェノサイド)を命じた男の遺物とは何だろうか。この悲劇的な時代を振り返る後世のために、私たちは言葉を明確にして言わなければならない。歴史上最悪の暴君らに並ぶ江沢民は、人類に計り知れない苦しみをもたらした屑である」とその重罪を表現した。
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