東京・浜離宮にある「三百年の松」。1709年の大改修時に植えられたという(大紀元)

【花ごよみ】マツ

「山の赤松、海辺の黒松」というのは、だいぶ大雑把な言い方かもしれない。

いずれにせよ日本人が大好きな松は、一木でも、あるいは群生していても、歌舞伎役者のような見事な姿を見せる希少な樹木であるといってよい。

「まつ」という和語の響きも耳に心地よい。声調も「待つ」と同じなので、天から神が降臨するのを待つように、何かを仰ぎ見る姿勢になるところも松が好まれる理由の一つであろう。

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