食品は、脳にとって必要な化合物を提供し、脳本来の機能を発揮させます。脳の健康維持、それは誰にとっても非常に重要で、特に学生と高齢者は、脳の健康に一段と注目すべき理由があります。

世界保健機関（WHO）は、脳の健康を「認知、感覚、社会的感情、行動、運動の各領域において、疾病の有無にかかわらず、人が生涯を通じてその潜在能力を最大限に発揮できる脳の機能的状態」と定義しています。

学生や高齢者にとって脳の健康維持が大事な理由

学生は私たちの現在であり未来です。彼らは学校に行き、勉強をしなくてはいけません。そのため、彼らにとって脳が健康であることはとても重要です。

高齢者は何十年も生きてきて、たくさんの経験や知恵を身につけています。同時に、過ぎ去った年月が脳に負担をかけることもあります。高齢者の脳の健康は、脳の加齢変化に加え、傷害（脳卒中、外傷など）、疾病（高血圧、アルツハイマー病など）、気分障害によっても影響を受けます。これらの要因はすべて、高齢者のQOL（クオリティ・オブ・ライフ）に影響を与えます。

脳の健康を促進する11の食品

脳の健康に関して、この2つのグループに大きな影響を与えるのが、食べ物の選び方です。研究者は、脳の機能をサポートする栄養素を豊富に含む、有益な食品があることを発見しました。

脳の健康をサポートし、促進する以下の11種類の食品は、学生や高齢者が毎日の食事にできるだけ取り入れることが望ましいとされています。記事の最後には、これらの食品をより簡単に取り入れるためのヒントをご紹介します！

1．アーモンド：記憶力をアップさせたいですか？ 加齢による脳の機能低下を感じていますか？ それなら、もっとアーモンドを食べましょう。専門家によると、アーモンドを食べさせた健康なラットはアセチルコリン（記憶や情報伝達に重要な役割を果たす脳内物質）のレベルが上昇したそうです。記憶喪失のラットもアーモンドを食べた後に記憶力が良くなったことが判明しています。

2．アボカド：アボカドは果物に分類され、健康的な一価不飽和脂肪の優れた供給源であり、血圧を下げることが示されています。高血圧は脳にダメージを与える危険性があるため、アボカドをもっと食事に取り入れるといいでしょう。

3．ビーツ：ビーツには硝酸塩が含まれているため、脳の血流を改善することが分かっています。作業記憶や意思決定に関わる脳の領域の機能改善にもつながります。

4．ブルーベリー：この小さな果実には、神経変性疾患や脳の老化を防ぐのに有効な抗酸化作用や抗炎症作用をもたらす植物性化合物であるアントシアニンが豊富に含まれています。 ブルーベリーに含まれる抗酸化物質は、脳細胞の情報伝達を改善し、脳力を高める効果があります。 また、ブルーベリーを摂取した子供や高齢者を対象にした研究では、記憶力や脳の活動が向上したことが明らかになっています。

5．コーヒー：集中力を高めるためにコーヒーを飲むのはよいですが、専門家は12歳以上の摂取を勧めています。 特に子供はカフェインに弱いので、脳に良い他の飲み物を飲ませるとよいでしょう。 一方、高齢者にはコーヒーやカフェインを摂ることを勧めています。1日に3~4杯のコーヒーを飲むと、アルツハイマー病やパーキンソン病のリスクを減らすことができるという研究結果が出ています。
 

（つづく）