ピーナッツは栄養の宝庫 皮ごと食べて2倍の抗酸化物を摂取する

暇な時のおしゃべり、食事のおかずにピーナッツは欠かせません。しかし、それがあまりにも普通なので、多くの人は見落としているのではないでしょうか。実はピーナッツは、非常に豊富な抗酸化物を含む栄養の宝庫なのです。

ピーナッツは抗酸化物の宝庫

そういえば知らないかもしれませんが、ピーナッツは実はマメ科の植物で、エンドウ豆、インゲン豆、豆類と同じ科に属しています。

また、素晴らしい植物タンパク質源であり、1オンス(約28g)のピーナッツには、1日に必要な13%のタンパク質が含まれています。それはまた健康脂肪を含んで、同時に炭水化物の含有量が低いです。

さらに、ピーナッツはビタミンB 3(ニコチン酸)含有量が最も豊富な菜食の一つであり、他のB族ビタミン、ビタミンE及び亜鉛、マンガン、マグネシウムなどがあります。

ピーナッツは果物ではありませんが、果物のように抗酸化物が豊富です。「米国臨床栄養学雑誌」に発表された研究によると、ピーナッツの抗酸化物含有量は緑茶、ワインよりも高いことが明らかになりました。

ピーナッツの1粒に含まれる抗酸化物には、

1.レスベラトロール

レスベラトロールは強力な抗酸化物で、ブドウやワインに豊富な栄養物質であり、ピーナッツにもあるので、よく知られているかもしれません。ピーナッツバターのレスベラトロールの豊富さは、ブドウジュースに似ています。米ジョージア大学の研究によると、レスベラトロールはがんや心臓病のリスクを下げることができます。

2.植物ステロール

ピーナッツ、ピーナッツ油には植物ステロールがあり、植物ステロールは消化管のコレステロール吸収を減らすことができます。

3.p-クマル酸

p-クマル酸もピーナッツの主要な抗酸化物であり、抗炎症作用があります。

また、ピーナッツが2型糖尿病を改善する潜在性があることが分かっています。『栄養素』(Nutrients)誌に掲載された研究によると、2型糖尿病患者は低炭水化物食を採用し、一部のデンプン類炭水化物食品の代わりにピーナッツを使用することで、空腹血糖と食後血糖値を下げることができます。

4.イソフラボン

ピーナッツにはイソフラボンも含まれており、大豆に豊富に含まれるこの栄養素は、体にとって多くのメリットがあります。

ピーナッツ、ピーナッツ油には植物ステロールがあり、植物ステロールは消化管のコレステロール吸収を減らすことができる。(Shutterstock)

ピーナッツは皮ごと食べるのが良い:
2倍の抗酸化物を摂取できる

ピーナッツの殻を割ると中から赤い薄皮に包まれた粒が現れます。多くの人はその薄皮の食感が好きではないので、剝いてしまい中の粒だけを食べますが、実は、ピーナッツの薄皮の栄養は侮れません。

ピーナッツの薄皮は繊維質が豊富です。それだけでなく、『食品科学と技術雑誌』のピーナッツに関する総説によると、ピーナッツの薄皮の抗酸化物含有量は、その粒よりも多く、皮ごと食べると、摂取した抗酸化物の含有量が2倍になります。

さらに薄皮ピーナッツを焼いたり煮たりすることで、栄養価を高めることができ、茹でたピーナッツは、中の2種類のイソフラボン含有量が2〜4倍増加しました。

ピーナッツは乾燥冷蔵保存したほうがいい 
カビの生えたものは要注意!!

ピーナッツは新鮮または、保存が適切でないとカビが発生し、アフラトキシンが発生する危険性があります。義大病院肝疾患センターの許耀峻主任医師は、アフラトキシンが人体に与える最も直接的な影響は肝臓がんを引き起こすことだと指摘しました。

殻付きピーナッツを買った場合は、殻が完全で破損変色していないものを選び、買って帰ったら日陰で乾燥した場所に保管するか、冷蔵して鮮度保持期間を延長させると良いでしょう。殻をむいたピーナッツは冷蔵または冷凍することをお勧めします。

もし家に貯蔵されているピーナッツがカビのにおいがしたり、食べたときに苦いと、すでに変質している可能性があるので、食べないことをお勧めします。

 

徐海韻
柯弦