4月23日、フランスやウクライナ、バルト3国は、中国の盧沙野・駐フランス大使がウクライナを含む旧ソ連国の主権に疑義を呈したことに反発した。写真はクリミア半島に接するケルチ海峡を通る貨物船。3月14日撮影(2023年 ロイター/Alexey Pavlishak)

中国大使、ウクライナ主権を疑問視 仏・バルト3国が反発

[パリ 23日 ロイター] – フランスウクライナ、バルト3国は、中国の盧沙野・駐フランス大使がウクライナを含む旧ソ連国の主権に疑義を呈したことに反発した。

盧大使は21日に放映された仏テレビのインタビューでクリミアがウクライナの一部かどうかを問われ、歴史的にロシアの一部だったが、ソ連の最高指導者だったフルシチョフ書記長によってウクライナ領になったと答えた。

「旧ソ連国の主権国家としての地位を明文化している国際合意はないため、国際法上に明確な地位はない」と述べた。

仏外務省の報道官は23日、旧ソ連の全ての同盟国との「完全な結束」を表明。こうした国々は「何十年もの抑圧」を経て完全な独立を獲得し、とりわけウクライナは1991年に中国を含む全ての国際社会によってクリミアを含めて国家承認されたと強調した。

その上で、中国政府は大使の発言が国の立場を反映しているかどうかを明確にする必要があると訴えた。

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、自国の歴史については細部にこだわる中国の大使が、クリミアについて「ばかげた」歴史解釈を語るのは「奇妙」とツイッターに投稿した。

関連記事
ロシアと中共(中国共産党)が国際社会から孤立している中、5月16日にロシアのプーチン大統領が北京に到着し、2日 […]
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
15日 ロイター] - 中欧スロバキアのフィツォ首相(59)が15日、中部ハンドロバで銃撃され、重傷を負った。一時は深刻な容体とされたが、政府高官によると、搬送先の病院で治療を受けて生命の危機は脱した。
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。