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5.がん予防
ビーツは栄養が豊富で、強力な酸化防止剤が豊富なため、研究者はビーツから発見されたアントシアニンをがん予防に結びつけました。
ビーツは酸化ストレスと炎症に関連する臨床症状の治療の将来性を示しました。研究によると、それは有効な抗酸化剤であり、抗炎症、抗腫瘍、抗突然変異と化学予防作用を有し、これらはすべて癌治療と予防の要素となります。
6.消化器系の改善
ビーツは繊維を多く含み、腸内の善玉菌の成長を促進できます。消化器系に十分な善玉菌がいると、病気と闘ったり、免疫システムを高めるのに役立ちます。
中に含まれる食物繊維は消化を改善し、便秘のリスクを低減します。1カップのビーツに3.8グラムの食物繊維が含まれており、便が消化管をスムーズに通過するのを助けます。
7.炎症を減らす
ビーツには強力な抗炎症化合物が含まれており、炎症性疾患に重要な役割を果たす特定の経路を抑制できます。これを食事に取り入れることで炎症を減らし、疾患のリスクを下げます。
医学雑誌『Nutrients』によると、ビーツはいくつかの非ステロイド系抗炎症薬と類似した効果を生むことができると、各種の研究で明らかになっています。
8.免疫力を高める
ビーツをたくさん食べることで免疫機能を高め、慢性疾患を予防できます。
ビーツの粉末にはマンガン、マグネシウム、鉄、葉酸などのビタミンやミネラルが豊富に含まれており、高濃度のビタミンCも含まれています。これは抗酸化物質で、免疫システムを増強して、風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。
9.肝機能強化による解毒支援
肝臓に負担がかかりすぎたり、力が低迷すると、体全体に影響が出ます。健康な肝臓は、エネルギーレベルを高め全体的な健康を促進できます。
ビーツの粉末は天然の解毒剤であり、肝機能を高めます。血液循環を促進し、細胞中の老廃物を取り除き、酸素化された血液を細胞に送ることができます。ビーツは炎症と酸化ストレスを減らすことで肝臓に影響を与え、数世紀以来、漢方医はビーツを使って肝臓を浄化してきました。
10.寿命を延ばすことができる
ビーツの高一酸化窒素と酸化防止剤含有量は多くの利点があることがわかっているため、寿命を延ばす大きな潜在力を持っています。
2019年に『Nutrients』誌に発表された研究では、硝酸塩を豊富に含むビーツ汁のサプリメントは、一酸化窒素の生成を増加させ心血管と認知機能を改善するといいます。どちらも健康と長寿の重要な要素です。
ビーツ摂取での注意
ビーツに含まれる暗赤色の色素は、約10〜14%の人の尿を赤色またはピンク色に変えることがあります。また、ビーツを食べて1、2日後に、大便が深紅黒色なることもあります。驚くかもしれませんが、有害ではなく、又永久的なものではありません。
ただし、ビーツの摂取には慮すべき2つのタイプがあります:
■低血圧患者:低血圧の人がビーツジュースを飲んだり、ビーツのサプリメントを摂ったりすると、血圧が下がりすぎる可能性があるので注意しましょう。
■腎結石患者:シュウ酸カルシウム腎結石にかかりやすい方は、ビーツジュースの飲用を避けるといいでしょう。ビーツはシュウ酸塩に富み、この天然物質は尿中に結晶を形成するため、腎臓結石を引き起こす可能性があります。しかし、国家腎臓基金(National Kidney Foundation)は、すべてのシュウ酸塩食品をあなたの食事から取り除くのではなく、カルシウムとシュウ酸塩が豊富な食品を同時に食べることを提案しています。
「これは、草酸塩とカルシウムが腎臓に到達する前に、胃や腸でお互いに『結合』するのを助けることで、尿中に腎臓結石が形成される可能性を低くすることができます」。
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