7月30日、イタリアのクロセット国防相は、同国が2019年に中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に参加したことについて、「行き当たりばったりでぞっとさせる決定だった」と当時の政権を批判した。写真はイタリア南部ジョイア・タウロの港。2012年撮影(2023年 ロイター/Alessandro Bianchi)

一帯一路参加、対中輸出に資せず=イタリア国防相

[ローマ 30日 ロイター] – イタリアのクロセット国防相は、同国が2019年に中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に参加したことについて、「行き当たりばったりでぞっとさせる決定だった」と当時の政権を批判した。30日付の地元紙コリエレ・デラ・セラとのインタビューで語った。

イタリアは西側主要国で唯一、一帯一路に参加。同構想を巡っては、中国の地政学的影響力拡大の道具となっているとの指摘がある。

クロセット氏は、中国からの輸入が増加する一方で対中輸出にはほとんど変化がなかったと指摘。

「現在の問題は(対中)関係を傷つけずにどのように撤退するかだ」と主張した。

メローニ政権は一帯一路からの離脱を検討中。メローニ首相は30日放送の米FOXニュースとのインタビューで「12月までに決断するだろう」と述べた上で、議会での議論や中国政府との協議も必要になると話した。

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