おいしい上に抗炎症、抗がんできます!? おやつが好きな人に朗報。

漢方医が薦める5つの健康スナック 

健康を維持するためには、栄養バランスのとれた食事が大切です。ヘルシーでおいしいおやつは、リフレッシュ、免疫力アップ、慢性炎症の抑制、がん対策に役立ちます。

1. ナッツと種子

くるみ、アーモンド、カシューナッツ、かぼちゃの種など。健康的な脂肪、タンパク質、食物繊維が豊富で、ビタミンE、セレン、ポリフェノールなどの抗酸化物質やその他の栄養素も摂取できます。これらの栄養素には抗炎症作用や抗がん作用があり、がん細胞の増殖や転移を妨げる働きがあります。健康的な脂肪、特にオメガ3脂肪酸は、健康な細胞膜の維持、炎症反応の調整、免疫機能のサポートに有益なのです。

ミックスナッツ(shige hattori / PIXTA)

2 . ドライフルーツ

サルタナ、アプリコット、イチジクなどのドライフルーツ。天然の糖分と食物繊維が豊富で、腸の健康を促進し便秘を予防するほか、カルシウム、マグネシウム、カリウム、マンガンなど、細胞機能の維持に重要なミネラルも含まれています。ドライフルーツに含まれるビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、ポリフェノールなどの抗酸化物質は、フリーラジカル(人の体を酸化させ、錆びさせるもので、不対電子)を除去し、細胞を酸化ダメージから守るため、がんのリスクを減らすのに役立ちます。また、ポリフェノールはがん細胞の増殖や転移を抑制する働きもあります。

サルタナは天然の糖分と食物繊維が豊富。(kuro3 / PIXTA)

3. ダークチョコレート

カカオ含有量が高く(70%以上)、砂糖の少ないダークチョコレートを選びましょう。ダークチョコレートには抗酸化物質、特にフラボノイドなどのポリフェノールが豊富に含まれているため、抗がん作用があると考えられています。また、ダークチョコレートには血管保護作用があり、血圧を下げ、心臓血管死のリスクを減らすのに役立ちます。

カカオ含有量が高く(70%以上)、砂糖の少ないダークチョコレートを選びましょう。(JanPietruszka / PIXTA)

4. ドライクランベリー

ドライクランベリーは便利でおいしい抗がんスナックです。クランベリーにはプロアントシアニジン、アントシアニン、カテキンが豊富に含ま れており、これらには抗炎症作用や抗酸化作用があり、細胞の酸化損傷のリスクを軽減します。クランベリーに含まれるビタミンCやその他の栄養素は、免疫系の働きをサポートします。

ドライクランベリーは、がんと闘うスナックとして便利でおいしい選択肢です。(Caito / PIXTA)

5. 無糖チーズ

低脂肪または無脂肪の無糖チーズを選びましょう。無糖チーズには、体細胞の構成要素であり、適切な成長と組織の修復に不可欠なタンパク質とカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムは健康な骨と歯を維持するために不可欠です。無糖チーズに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクス(善玉菌)は、腸内細菌叢のバランスを保ち、消化吸収を促進し、抗炎症作用があり、免疫系機能をサポートし、がんのリスク軽減に有益です。ただし、乳製品にアレルギーや不耐性のある方には、無糖チーズは適さないかもしれません。

無糖チーズはタンパク質とカルシウムが豊富。(花咲かずなり / PIXTA)

6. シリアルバー

低糖質で食物繊維が豊富なシリアルバーを選ぶと、ヘルシーな穀物、ナッツ、種子、ドライフルーツが入っていて、エネルギーと栄養を補給できます。シリアルバーに含まれる穀類、ナッツ類、種子類には食物繊維が豊富に含まれていることが多く、腸内環境を整え、便秘予防に役立ちます。シリアルバーに含まれるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質やミネラルなどの栄養素は、細胞機能と健康の維持に不可欠です。

低糖質、高繊維質のシリアルバーを選びましょう。(Sosiukin / PIXTA)

これらのスナックを毎日摂取することが直接抗がん作用につながるわけではありませんが、栄養素や抗酸化物質を補給し、バランスの取れた食生活に役立ちます。個々のケースについては、医師または栄養士に相談してください。