イメージ画像、北京の若者の様子。(Photo credit should read NICOLAS ASFOURI/AFP/Getty Images)

なぜ若者は「中」以下の飲食店を選ぶのか? やっぱり「お金がないから」=中国

いま中国では「1個2元(約41円)のパン屋」ブームに続いて、若者があえて「評価が3.5点の飲食店に殺到している」のトピックスは9日、中国SNSのホットリサーチ入りした。

評価点数が5点満点のところ「3.5点」というと、そこそこ「中」の評価だ。そのように、必ずしも高くない評価の飲食店に、なぜ若者の人気が集まるのか。

この疑問について、中国共産党の下部組織「中国共産主義青年団(共青団)」の機関紙である「中国青年報」は、こう分析している。

「一部の消費者は(その店が)どれほどマズイのか、あえて試してみたいという心理の人たちだ。また、その他の一部の消費者は、高評価の店へ行ってみたら期待していたよりもマズかった。そこで低評価の店へ行ったら、意外においしくて、満足が得られた経験があるからだろう」

とは言え、そもそも中共の機関紙が、本当のことを伝えるとは中国人でさえ思っていない。

ネット上で熱く議論されている「本当の理由」といえば、やはり若者に「お金がないからだ」である。今の時代、このストレートな答えのほうが説得力がある。

おいしい料理を食べたいのは当然だが、高評価の店は、総じて値段も高い。ならば「中」以下のグレードのなかで、自分のお気に入りの店を探そうとしているのだ。

なかには「高評価を得ている店は、広告に大金を投じていたり、店側が何かのサービスやプレゼントを付加して、客に良い評価をつけてくれるよう事前に求めている」として、この評価点数は「あまり信用できない」と指摘する声もあった。

関連記事
このほど、雲南省の街中で、交通警察が走る車を止めるために、「当り屋まがい」なことをしたことがわかった。
元第8空軍司令官のE・G・バック・シューラー氏は、「Defense post」に掲載された最近の記事で、米国の自動車メーカーにガソリン車の販売を中止させ、電気自動車(EV)への切り替えを強制することを目的としたEPAの新しい排ガス規制は、米国を中国の言いなりにするだろう」と警告した。
2024年5月1日~3日、中国湖北省随州市の数千人の住民は政府による「葬儀改革政策」の廃止を求めて街に出た。
2024年5月8日夕方、中国河南省信陽市で小学生41人が学校で夕食を摂った後に嘔吐と下痢などの食中毒を疑う症状が現れたことがわかった。
2024年5月9日、「小学校2年の息子が学校の昼休み時間に異常な死に方を遂げた、学校に説明を求めるも現地公安によって殴打された」と訴える母親の動画や画像が中国のネット上で検閲に遭っている。(母親が発信した動画より)