中国では、生徒が学校内で原因不明の突然死を遂げる「事件」が相次いでいる。この場合、大抵は当局によって「自殺」と断定され、「正義や説明を求める」遺族は警察によって口封じされて、弾圧されている事態が常態化している。
今月9日、「小学校2年生になる息子が、学校の昼休み時間に異常な死を遂げた。学校に説明を求めたが、現地公安によって殴打されるなど弾圧を受けている」と訴える母親の動画が拡散されて、注目を集めている。
母親によると、「子供(張昊くん)の遺体の首には絞められたような痕があった。しかし、現地公安は死因の究明を求める私を殴った」という。
母親は先月28日午後1時半ごろ、息子が通う小学校「讀朔州市元博中学校小学」の担任の先生から「張昊くんはもうだめだ」と告げる電話を受けた。
電話の後、母親は急いで病院に駆け付けた。すると、ちょうど子供が救急車から下ろされるところに出くわした。医師から「(子供は)もう亡くなった、早く警察に連絡して」と告げられたという。
母親は、子供の首に残る深い「絞められたような痕」を映した画像を公開している。子供の唇は紫色に変色していた。
しかし、母親がSNSに投稿した遺体の画像や「当局からの弾圧を受けていることを訴える」動画は公開後に検閲に遭い、中国のネット上から完全に削除された。
関連動画や画像は中国のネットではもう見られないが、海外SNSに拡散されている。
「子供が学校で異常死、自殺と決めつけられる、遺族はさらに弾圧される」
「またこのパターンか」
「愛する家族を失った後、法執行機関から殴られ、弾圧される。このパターンはここ10年で起きた類似事件のほぼお決まりのシナリオとなっている」などと糾弾する声が多く上がっている。
近年、中国の学校で起きている生徒の死亡事件の原因は主に「自殺」のほか、「生徒や教師によるいじめ」なかには「臓器狩りを疑われる」ケースも少なくない。
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