予言者ジーン・その1 ケネディ家の「呪い」【未解決のミステリー】

 

 

 

 

ジョン・F・ケネディの悲劇 天意には逆らえない

第35代米合衆国大統領であるジョン・F・ケネディは、就任当初から高い評価を得ており、再選の期待も高かったのですが、1963年11月22日、テキサス州ダラスで起きた銃撃で、その夢は打ち砕かれました。

ジョン・F・ケネディ(パブリックドメイン)

このお話は、ジョン・ケネディが暗殺された11年前から始まります。

1963年11月初旬、ジョン・F・ケネディの親友ケイ・ハレの自宅に訪問者が来て、突然「大統領は南部に行くことを決めました。あなたには、今回の旅行を中止するよう伝言をお願いしたい」と言い出し、そして、「ケネディ大統領がホワイトハウスを離れると暗殺されます」と告げました。

これはあまりにもまゆつばものの話で、ケイは来客を追い返しました。その後、レストランで友人と食事をしていたケイが、突然ウェイターに電話のそばに呼ばれ、重い声で「大統領が撃たれた」と告げられました。11月22日のことでした。ケイは愕然としながらも、不意に来客に言われたことを思い出しました。そう、あの時の突然の訪問者は、20世紀の最も有名な占星術師であり、超能力者でもあるジーン・ディクソンでした。

ジーン・ディクソン(パブリックドメイン)

ケイは、ジーンのアドバイスを聞いていればと後悔したことでしょう。しかし、ジーンによると、ケネディの死は神の啓示であり、啓示によって現れる運命は決して変えられないものだというのです。

命拾いしたエドワード・ケネディ

ジョン・F・ケネディが暗殺されてから3か月も経たないうちに、ジーンは「ケネディ家の悲劇はまだ終わっていない」と、ケイ・ハレ、元最高裁判所秘書のエリナー・バンガーナー、著名なコラムニストのルース・モントゴメリーに告げました。

当時、それは脳卒中で半身不随になったジョセフ・ケネディのことではないかと思われましたが、ジーンは「今回は若い上院議員よ。エドワードに今後2週間は絶対にプライベートジェットに近づけてはならないと忠告すべきよ」と言いました。

しかし、翌朝、チャーター機の墜落でエドワード・ケネディ上院議員が重傷を負ったことが新聞に載りました。

向かって左からジョン、ロバート、エドワード(パブリックドメイン)

 

ロバート・ケネディ:避けられたはずの悲劇

ロバート・ケネディは、ジョン・F・ケネディ大統領の弟であり、エドワード・ケネディの兄です。1968年6月5日の朝、ロサンゼルスのホテルで銃撃されて死亡しました。

事件が起こる8か月と23日前、ジーンは親友であり『太平洋戦争日記』の著者であるジェームズ・ファヒーに会い、彼はまたロバート・ケネディの親友でもありました。ジーンは、ジェームズにロバート・ケネディへの伝言を頼みました。

しかし、ロバートは、伝言を聞いた後、何の反応も見せなかったのです。

1968年3月4日、ジェームズはロバート・ケネディにボストンで買ってきた聖パトリックの小さな飾りを渡しました。その裏側には、

「悪魔があなたが死んだことを知る前の30分で、あなたがすでに天国にいることを願う」

と書かれていました。

ジェームズは、ロバートがその言葉を見た後、目に悲しみと憂鬱を浮かべ、何かを知ったかのようだったと回想しています。

それ以来、ジーンは公共の場でも何度もロバート・ケネディの死を予言しました。

1968年5月28日、ロサンゼルスのアンバサダーホテルのダンスホールで、ジーンは会議でのスピーチを終え、聴衆にロバートが大統領になるかどうかを尋ねられると、「彼は決して米国の大統領にはなりません」「なぜなら、このホテルで悲劇が起こるからです」と告げました。

彼女は退役軍人組織アメリカン・レギオンの幹部ジョージ・メインズとフロリダ州副知事の義母ジューン・ライトにもこの予言を繰り返しました。さらに、アンバサダーホテルに滞在していたロバート・ケネディの母親ローズ・ケネディに3度電話をかけてメッセージを残しても、ロバート・ケネディが暗殺されるまで、母親のローズは一度も電話のメッセージに気づきませんでした。

ジーンによれば、ロバート・ケネディ自身が死を選んだのだといいます。

ケネディ家の呪い

なぜケネディ家に不運が続くのか? 一般的には3つの異なる説が広まっています。

その1つは、1937~1940年にかけて米国の英国大使だったジョセフ・ケネディ・シニアが、ナチスの死の収容所に送られる予定の500人のユダヤ人に、米国行きのビザ発行を拒否したことです。彼が1940年に米国に戻った後、「ケネディ家の呪い」が始まったとされています。

2つ目の説は、1937年にジョセフ・ケネディが船で米国に戻る途中、同乗していたナチスから逃れたユダヤ教の牧師に、船上で祈りを捧げるのを禁じるよう船長に要求したことです。そのため、そのユダヤ教の牧師がケネディ一族の男性全員に、呪いをかけたとされています。

そして、『ケネディ家の呪い』という本には、3つ目の説も書かれています。それによると、この家族は不正な方法で富を築き、権力を濫用したため、神の罰を受けているのだとされています。

どの説も、何らかの因果関係を示唆しているようです。表面的には様々な理由や人為的な要素が存在しますが、本質的には天の意志であることを人々に伝えているようです。

実際、ジーン自身は伝説的な存在であり、彼女をめぐる物語は、ケネディ家の謎にも劣らない神秘さと奇妙さがあります。では、彼女はまた何を予言したのでしょうか。それは次回のお楽しみです。
 

詳しくはEPOCH TVをご覧ください。
https://www.epochtimes.jp/2023/04/147317.html
 

 

 

 

 

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