ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は、ロシアの輸出品に対する人民元決済が過去2年で86倍に増加し、全体の34.5%に達したと明らかにした。30日公表された国営通信社RIAのインタビューで述べた。写真は中国の紙幣のイメージ。北京で2011年3月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

ロシア輸出の人民元決済、3割超に拡大=中銀総裁

[30日 ロイター] – ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は、ロシアの輸出品に対する人民元決済が過去2年で86倍に増加し、全体の34.5%に達したと明らかにした。30日公表された国営通信社RIAのインタビューで述べた。

ロシアの輸入決済でも人民元の利用が急増し、過去2年で8倍の36.4%に達したと指摘。「ロシアの対外経済活動は(ドル以外の)他通貨、主に人民元の利用に非常に積極的に切り替わっている」と述べた。

ロシアはウクライナ侵攻後、中国をはじめとする非西側諸国との政治的・経済的関係強化に軸足を移した。

中国税関総署のデータによると、2023年の中ロ貿易額はドル建てで前年比26.3%増の2401億ドルとなった。

ナビウリナ氏は、ロシアの貿易収支に占めるBRICS諸国の割合も過去2年で2倍の約40%に拡大したと述べた。

関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]