インフレや安価な輸入品、生活支援への対応を求めて政府に圧力をかける農家の抗議活動が欧州全土に広がっている。写真はパリ近郊で30日、道路を封鎖する農家のトラクター。「マクロン(大統領)、われわれに答えよ」とのメッセージが掲げられている(2024年 ロイター/Abdul Saboor)

農家抗議活動、欧州全土に広がる インフレや安価な輸入品に怒り

Yves Herman Kate Abnett

[ジョシニ(フランス)/ブリュッセル 30日 ロイター] – インフレや安価な輸入品、生活支援への対応を求めて政府に圧力をかける農家の抗議活動が欧州全土に広がっている。

フランスでは農家が30日、パリ近郊の高速道路をトラクターの長い列で封鎖し、トゥールーズ空港へのアクセスを遮断するため干し草を燃やし、政府への圧力を強めた。

フランスの抗議行動に触発されたベルギーでは、農家がゼーブルージュのコンテナ港へのアクセス道路を封鎖した。

スペインの農家は、2月に抗議活動を行うと表明している。

農家の抗議行動は既にドイツやポーランドなど他の欧州諸国で発生。フランスやベルギーにも連鎖した形だ。6月の欧州議会選挙を控え、極右勢力は農家の支持を一段と集めて議席を拡大する情勢とみられている。

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