画像(左)は、事故の起きた「龍潭大峡谷」の吊り橋。画像(右)は、吊り橋の横転事故により観光客が宙づりになった場面。(中国のネットより)

スリルどころか死ぬほどの恐怖! 吊り橋が横転して、観光客が宙づりに=中国 河南

旧正月休暇中の13日、河南省洛陽市にある景勝地「龍潭大峡谷」の吊り橋が突然横転し、その時に橋を渡っていた複数の観光客が宙吊りになる事故が起きた。

この吊り橋は、観光客は必ずロープのような安全帯を体につけて渡る。それでも、踏み板の間から谷底が見えることで「絶叫吊り橋」と呼ばれており、観光客がスリルを味わって楽しむことが売りであった。

この衝撃的な光景を捉えた動画が、いまネット上に流れている。宙吊りになった観光客のなかには、体が完全に落ちてしまい、懸命に手でロープを掴むシーンもあった。

河南省の景勝地「龍潭大峡谷」の吊り橋横転事故で、宙吊りになった観光客たち、2024年2月13日。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

観光客は全員、安全ベルトを付けていたため谷底に落ちることはなかった。

事故発生の後、「龍潭大峡谷」の管理者側は、現場にいたスタッフが観光客を全員救助したと公表。しかし、事故の原因については「観光客が(橋を)揺らしたからではないか」と主張しており、吊り橋や安全管理に問題はないという立場をとっている。

こうした管理者側の「公式見解」について、ネット上では「責任を観光客に転嫁するのか!」「たとえ観光客が揺らしたとしても、それぐらいで横転する橋など、そもそも安全性に問題がある」といった非難が殺到している。

また、自分の非を決して認めない姿勢から「まるで中共外交部の戦狼外交官のスタイルだな」といった批判も寄せられた。

旧暦の新年早々、宙吊りにされた観光客は、一生かけても癒えないトラウマを抱えることになったかもしれない。

そんな不運な観光客のことを不憫に思ったのか、ネット上では「ところで、被害に遭った観光客は泣き寝入りか。補償はないのか?」という同情する声も少なくない。

(吊り橋が横転して、宙吊りになった観光客。幸い全員救助されたが、事故の責任について管理者側は認めていない)

関連記事
このほど、雲南省の街中で、交通警察が走る車を止めるために、「当り屋まがい」なことをしたことがわかった。
元第8空軍司令官のE・G・バック・シューラー氏は、「Defense post」に掲載された最近の記事で、米国の自動車メーカーにガソリン車の販売を中止させ、電気自動車(EV)への切り替えを強制することを目的としたEPAの新しい排ガス規制は、米国を中国の言いなりにするだろう」と警告した。
2024年5月1日~3日、中国湖北省随州市の数千人の住民は政府による「葬儀改革政策」の廃止を求めて街に出た。
2024年5月8日夕方、中国河南省信陽市で小学生41人が学校で夕食を摂った後に嘔吐と下痢などの食中毒を疑う症状が現れたことがわかった。
2024年5月9日、「小学校2年の息子が学校の昼休み時間に異常な死に方を遂げた、学校に説明を求めるも現地公安によって殴打された」と訴える母親の動画や画像が中国のネット上で検閲に遭っている。(母親が発信した動画より)