(大紀元)

中国、軍事演習の「常態化」目指す 台湾国家安全局長が指摘

[台北 11日 ロイター] – 台湾国家安全局の蔡明彥・局長は11日、中国が平均して7─10日おきに台湾付近で「共同戦闘準備哨戒」を行っていると指摘、中国軍が台湾付近での演習を「常態化」しようとしていると述べた。

立法院(国会)で明らかにした。中国は近年、台湾付近での軍事活動を強化しており、台湾の防空識別圏にほぼ毎日侵入し、空軍と海軍の演習など定期的な「戦闘準備哨戒」を行っている。

蔡氏は中国軍が通常、台湾付近の共同哨戒に軍用機10機、海軍艦艇3─4隻を派遣していると指摘。経済的な威圧や偽情報の拡散などと併せた多正面作戦の一環だとの認識を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
米上院は「台湾保証実施法案」を可決し、国務省へ米台間の交流制限撤廃の検討を要請。米台関係の深化を鮮明にした
イギリス防相は2025年7月、台湾有事の際にイギリスが同盟国とともに戦う準備があると表明。イギリス空母も合同演習へ参加し連携を強化する姿勢を示した。
アメリカは台湾防衛を最優先とし、中国の武力行使を強く警告。軍事・経済両面で抑止力を強化し、台湾海峡の緊張が続いている。
中共軍で台湾問題を管轄する「東部戦区」は1日、台湾周辺で陸海空軍とロケット軍による合同軍事演習を同日から開始すると発表したことについて、台湾国防部は、中国共産党政権について「国際社会最大のトラブルメーカーだ」と非難した。
27日、台湾有事などの緊急事態を想定し、沖縄県の先島諸島から住民約12万人を避難させる計画を初めて公表した。