上川陽子外相は11日、外交で経済成長を促す方針を打ち出した。資料写真。(Photo by Franck ROBICHON / POOL / AFP)

外交で経済成長を促す 失われた30年を反転=上川外相

3月11日、上川外相は経団連の会合で講演を行った。中共(中国共産党)による「経済的威圧」を念頭に、官民が一体となって情報交換を行う新たな体制を構築すべきだと述べた。経済外交の新たなフロンティアの開拓にチャレンジする組織を強化する考えを示し、「失われた30年」を反転させる方針だ。

上川氏は、外交を通じて日本経済の成長を促す方針を打ち出した。「縦割りの打破が最大の課題だ」と述べ、経済外交強化のための「共創プラットフォーム」を構築していく考えを示した。

具体的には、在外公館と外務本省が有するネットワークを強化し、有機的に結合させる。その上で関係する全てのステークホルダーが緊密に情報交換を行い、効果的な連携を目指す。また、日本企業の海外進出を応援し、企業側の事情やニーズに呼応できるよう、経済広域担当官の設置を検討し、日本企業と日本人研究者等の現地のアカデミアとの連携をサポートすると表明した。

▶ 続きを読む
関連記事
石油連盟の木藤俊一会長は会見で、中東緊迫下でも代替調達により安定供給と製油所の稼働を維持していると強調。一方で、サプライチェーン強靱化に伴うコスト負担や競争力維持の議論が必要と訴えた
日本銀行・小枝審議委員の講演内容を解説。中東情勢を背景とした物価上振れリスクへの警戒感や、「金利の正常化」に向けた追加利上げの必要性、バランスシート正常化への道筋について分かりやすくまとめました
トランプ大統領がイランに対して強硬な警告を発したことに加え、湾岸地域で新たなドローン攻撃が相次いだことを受け、18日、原油価格は1%超上昇し、アジア太平洋地域の株式市場は全面安
経団連が策定した2040年を見据える国家戦略「科学技術立国戦略」。構造的課題を克服するため、投資牽引型への転換や世界トップ水準の研究開発投資など、政府への提言内容と目指すべき社会像に迫る
高市総理がオーストラリアを訪問し、アルバニージー首相と首脳会談を行った。友好条約50周年の節目に、防衛やエネルギーなど様々な分野での協力を深める。「準同盟国」として次なる50年へ向かう両国の歴史的会談のポイントを解説