武漢の感染状況を報道したことで投獄された中国の最初の市民ジャーナリスト・張展氏は2024年5月13日に出所する予定だが、現在の所在は不明である。画像は張展氏。(SNSより)

中国市民ジャーナリスト張展氏 不当判決受けて出所後に「行方不明」

武漢の感染状況を報道したことで投獄された、中国最初の市民ジャーナリストとなった張展氏は今月13日に出所する予定である。

しかし、彼女の家族や友人たちは中国共産党当局から「出所した彼女のお迎え」および「メディアの取材を受ける」ことを禁じられているため、彼女が果たして予定通り釈放されるのか、また釈放されたとして、その後の所在については、現在不明である。

弁護士でありながらも人権活動に取り組む張氏は中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大が始まった2020年2月、発生地であり流行が最も深刻だった武漢市を訪れて、現地の感染状況をSNSを通じて生中継して伝え、当局の感染対応を批判した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。