中共は以前から西側のパイロットを招聘し、軍事訓練に従事させてきたが、最近になってその取り組みを強化している(くまちゃん / PIXTA)

中共が西側諸国パイロットを引き抜き 「ファイブ・アイズ」が警告

中国共産党(中共)が西側諸国のパイロットを引き抜き、自国の軍事訓練に利用していることについて、米国、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの情報共有ネットワーク「ファイブ・アイズ」は、この動きが西側諸国の戦略的優位性を脅かし、将来的に衝突する可能性を増大させていると警告した。

中共は以前から西側のパイロットを招聘し、軍事訓練に従事させてきたが、最近になってその取り組みを強化している。「ファイブ・アイズ」が6月5日に出した報告書によれば、中国軍は西側の退役パイロットの技術と経験を取り入れ、空戦能力の向上を図っている。

同報告書には、中共が南アフリカと国内の民間企業を介して、西側出身の元戦闘機パイロット、エンジニア、空中作戦の専門家を採用し、自国の海軍と空軍のパイロット育成にあたっていると記されている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。