日本自動車工業会の調査によると、新車の平均保有期間は7.7年で、中古車に比べ1.5年長く、国内の車両の平均車齢は10年半です。これは、「Consumer Reports(非営利の消費者組織)」による報告ものです。報告では、車は20万マイル(約37万キロ)以上の走行が可能とされています。
車をできるだけ長持ちさせる方法について尋ねられた際、YouTubeチャンネル「Car Coach Reports」のホストであり、「His Turn Her Turn」チャンネルの共同ホストであるローレン・フィックス氏は大紀元に応じ、「何かが壊れたら、修理するのを待たないことが、車を長く走らせる最良の方法です」と語りました。
フィックス氏は10歳で車の修理を始め、16歳でレースをしており、自動車専門家兼アナリストです。
同氏は「自分で修理を行うか、良い整備士を見つけることが必須です」と語りました。
その上で、フィックス氏が車をできるだけ長持ちさせるために定期的に行うべき11の作業を示しています。
ブレーキフルードの交換
車の所有者がどこから手を付けるべきか尋ねられた際、フィックス氏は「必要に応じて全てのフルードを交換し、メンテナンススケジュールに従うことが、どの車も長持ちさせる最も重要な部分です」とアドバイスしました。
最も重要なフルードには、オートマチックトランスミッションフルード、冷却液、パワーステアリングフルード、ブレーキフルードが含まれます。デファレンシャルフルードも重要な液体ですが、ほとんど不足することはなく、車両をリフトに乗せていないと確認するのは簡単ではありません。これらの液体が減少すると、損傷や高額な修理が必要になります。
いくつかの車ではこれらのフルードが低下した際に警告灯が点灯しますが、一部の車ではオーナーが手動でチェックする必要があります。車のオーナーズマニュアルには、それらを交換する頻度に関する情報が記載されています。
外装の清潔を保つ
全てのメンテナンスが工具を使うわけではありません。フィックス氏は、「まずは一番よく目にする部分、外装から始めましょう。車を最高の状態に保つ最も簡単な方法は、週に一度、車用洗剤で洗うことです。食器用洗剤は絶対に使用しないでください。車のワックスがすべて剥がれ、塗装が乾燥する恐れがあります」と述べました。また、自動洗車機は塗料を損傷したり、ルーフラックに引っかかる可能性があるため、注意を促しています。
フィックス氏は、天候が許す限り手洗いをすることを勧めています。「冬は特に外装の洗浄を怠らないでください」と述べました。
「寒冷な気候では、道路の凍結防止に塩、塩水、塩化マグネシウムが使われることがありますが、これらはすべて金属を腐食させるので、できるだけ早く除去しなければなりません」と付け加えました。
月に一度のワックスがけ
外装がきれいになったら、メンテナンスをさらに一歩進めてワックスがけをしましょう。
フィックス氏は「月に一度のペーストワックスの塗布は素晴らしい保護です。もっと長持ちさせたいなら、私たちの全車両に使用しているセラミックコーティングと塗装保護がお勧めです。価格は高いですが、適切な製品で清掃を続ける限り、塗装は新品のように見えるでしょう」とアドバイスしました。
また、PTFEポリッシュは塗布が簡単で、価格も安く、特別なクリーナーを必要とせず、長期的な保護と輝きが持続します。
カバーをして保護する
車の外装を保護する最も効果的な方法は、ガレージに保管することですが、多くの人にとってはそれが可能ではないかもしれません。高品質の車カバーは、有害な紫外線やほこり、鳥の糞から車を保護する選択肢です。
内部の掃除
内装を清潔に保つことは長期的に報われます。汚れ、こぼれ、一般的な摩耗はすべて、シート、カーペット、ヘッドライナー、ダッシュボード、その他の表面に影響を及ぼします。フィックス氏は、家庭用製品で車内を清掃することは、ビニールやレザーの表面の損傷のおそれがあるため、警告しています。代わりに、専用の清掃製品を推奨しています。
フィックス氏「本革のシート、ダッシュボード、ドアパネル、アームレストがある場合は、革用クリーナーを使用し、定期的に革専用のコンディショナーを塗布してください」と述べました。
「車のレザー表面にアンモニアベースの製品を使用しないでください。それらは乾燥し、ひび割れる原因となります」
エンジンオイルの交換
フィックス氏はさらに、車を動かし続ける部分、エンジンについて言及しました。
「車の心臓部はエンジンであり、血液はオイルです。自分は全合成油(高品質)のエンジンオイルを使用することを好みます」と言いました。
「少しコストがかかりますが、潤滑性は優れていると思います。従来のオイルと比較して、合成油はわずかに燃費が良く、その高価格を補って余りある効果があります」
オーナーズマニュアルに記載されているとおりにオイルを交換し、車の低オイルライトが点灯したら直ちに対処してください。一部の車ではオンボード診断システムを通じてオイルレベルを確認できます。一方で、他の車では車を水平な場所に停車し、エンジンをオフにして少し冷ましてから、従来のディップスティックを使ってオイルレベルを確認する必要があります。
フィックス氏はオイルを入れすぎないように警告しています。
「車のオーナーズマニュアルに記載されているエンジンオイルの推奨量を決して超えないでください。この場合、良いものであるエンジンオイルの過剰は、エンジンにとって非常に悪い影響を及ぼすことがあります」と言いました。
定期的にオイル交換を行うようにカレンダーにメモをし、フィルターやスパークプラグの交換も計画してください。
(翻訳編集 清川茜)
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