要注意! 専門家が語る最も危険な食べ物とは?

もし「最も不健康品」をググれば、赤身肉や加工肉が多くの結果を占めることでしょう。

しかし、カイロプラクターであり、断続的断食と健康的なケトーシス(ケトン体が血中に増加した状態)の専門家であるエリック・バーグ博士によると、別のカリカリしたスナックがそれに取って代わる可能性があります。

世界保健機関(WHO)は、ベーコン、ソーセージ、ハムなどの加工肉を、アスベストやタバコの喫煙と同等の危険性を持つ「グループ1の発がん物質」に分類していますが、バーグ博士は、フライドポテトのほうがさらに悪影響を及ぼす可能性があると指摘しています。その理由としては、糖化最終生成物、トランス脂肪酸、グリホサート、そして長期的に現れる未知の副作用が挙げられるからです。

フライドポテト(Shutterstock)

 

日本人、アメリカ人、イギリス人、むしろ、どこの国の人々もフライドポテトが大好きです。薄切りにしたジャガイモをカリッと揚げたこのスナックは、7月13日に毎年「ナショナル・フレンチフライ・デー」として祝われるほど人気があります。

しかし、『American Journal of Clinical Nutrition』が発表した研究では、揚げたジャガイモが私たちの死亡率に及ぼす驚くべき影響が示されています。

相関関係が必ずしも因果関係を意味するわけではありませんが、フライドポテト愛好者がその消費を再考すべき理由がいくつかあります。

 

1. 有害な組み合わせ

フライドポテトが最も危険な食品である可能性がある理由の一つは、でんぷんと脂肪を高温で調理することです。

「でんぷんや炭水化物と脂肪やタンパク質を組み合わせて加熱すると、『糖化最終生成物(AGEs)』という化合物が生成されます」とバーグ博士は述べています。

「この化合物は体内で粘着性を持ち、目、脳、心臓、腎臓などの細胞や組織を固めてしまい、それらが正しく機能しなくなります」

研究の著者たちは、熱加工された食品には糖化最終生成物(AGEs)が多く含まれていると書いています。

AGEsは、酸化ストレスと炎症の増加に寄与し、これらは糖尿病や心血管疾患と関連しています。

 

2. トランス脂肪

次に問題となるのが、水素添加油(トランス脂肪)です。これは、綿実油やコーン油などが含まれます。
バーグ博士は、トランス脂肪(不飽和脂肪酸)が細胞をプラスチックのように硬くし、動脈を硬化させると述べています。

「トランス脂肪ががんを引き起こし、体内で多くのダメージを与えるという報告があります」と彼は言います。

「多くの食品は水素添加油から離れましたが、すべての食品がそうではありません」

様々な油の図(Shutterstock)

 

コーン油、キャノーラ油、綿実油、大豆油、ピーナッツ油、サフラワー油、ヒマワリ油などの植物油も、現在のフライドポテトの調理に使用されていますが、これも大きな問題です。

これらの油は高温で使用されると酸化を引き起こし、体に強い炎症を引き起こす可能性があります。

 

3. アクリルアミド

さらに、フライドポテトに調理する過程で、アクリルアミドという神経毒が生成されます。これは、特定の根菜類を揚げるときに発生します。

アクリルアミドは、紙やプラスチックの製造に使用される化学物質であり、一部の食品にも含まれていることがあります。アクリルアミドは神経に影響を与え、発がん性やアルツハイマー病の原因となると考えられています。

アクリルアミド(Shutterstock)

 

4. 砂糖

次に問題となる成分は砂糖です。フライドポテトには砂糖が含まれていますが、一般的な砂糖ではなく、しばしばブドウ糖という合成物質が使用されており、これは血糖値をより急激に上昇させます。

通常の砂糖の血糖指数は65ですが、ブドウ糖は100と非常に高い値です。

血糖指数が高い食品は血糖値を急上昇させやすく、体がインスリンを多く分泌するため、肥満や2型糖尿病、心血管疾患のリスクが高まります。

フライドポテトには、砂糖として分類されていない別の一般的な甘味料であるマルトデキストリンも含まれています。これは、米、小麦、またはトウモロコシから作られたもので、しばしば安価な増粘剤や添加物として使用され、遺伝子組み換え(GMO)トウモロコシから製造されることが多いです。

FDAによると、GMOトウモロコシは安全で、非遺伝子組み換え植物と同じ基準を満たしているとされています。

角砂糖(Shutterstock)

 

しかし、バーグ博士によると、マルトデキストリンは血糖値を上昇させ、高インスリン状態を引き起こし、多くの合併症をもたらす可能性があると言います。

「この炭水化物を多糖類(単糖が結合することで構成されている炭水化物)に加工しているため、ラベルでは砂糖ではなく炭水化物として分類されています。これにより、低糖に見えるのですが、実際にはマルトデキストリンは血糖指数で最も高い値を示します」と彼は説明しています。

 

5. グリホサート

グリホサートは、消化器系に深刻な影響を与える可能性のあるもう一つの成分です。

グリホサートは、オーツ、レンズ豆、土壌、ジャガイモ、サトウダイコン、トウモロコシなどに散布される除草剤です。

研究によると、グリホサートは人間にとって安全であり、特定の微生物を殺すため、抗生物質として分類されています。

グリホサートは、オーツ、レンズ豆、土壌、ジャガイモ、サトウダイコン、トウモロコシなどに散布される除草剤(Shutterstock)

 

しかし、グリホサートが害を及ぼすという証拠が増えています。グリホサートとその人体への影響の専門家であるステファニー・セネフ博士は「エポックタイムズ」に、研究によってグリホサートが乳児の栄養素処理を阻害することが確認されたと述べています。

「ラクトバチルスは腸内で非常に重要な微生物です。生まれたばかりのときに、この微生物が母乳の消化を助けます」とセネフ博士は言います。

「ラクトバチルスは健康を維持するためにマンガンに依存していますが、グリホサートはマンガンをキレート(結合)化して利用できなくし、これが乳児を病気にする一因となっています。これに加え、酵素EPSPシンターゼの働きも妨げています」

グリホサートの使用は、過去20年間で劇的に増加しています。

 

(翻訳編集 華山律)

オーストラリアのシドニーに拠点を置き、健康と科学に関するニュースを担当するレポーター。