2019年3月5日、当時中共中央軍事委員会副主席であった許其亮が、北京の人民大会堂で開催された全国人民代表大会の開会式に出席した。(Wang Zhao/AFP)

中共前軍委副主席・許其亮急死の波紋 「心臓発作」か 権力闘争の犠牲か

中国共産党前軍事委員会副主席の許其亮(きょ きりょう)が急死した。発表上の死因は心筋梗塞であるが、権力闘争や軍高官の粛清との関連が取り沙汰され、政局の不安定さが一段と広がっている。

6月2日、中共当局は、許其亮の死を「病死」と公表し、享年75だが、その死の詳細や背景について、多くの憶測と疑念が飛び交っている。

中国当局は、「病死」としか説明しておらず、詳細を伏せたが、一方で、数日前からインターネット上では、「許其亮が死亡した」との噂が急速に拡散している。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党高官の私的交流への規制が強まっていると、党指導部に近い消息筋が証言した。引退した最高指導部メンバー同士の通話にも届け出が必要だという。内部規制の存在や適用範囲は独自に確認できていない
中国共産党は29日、北京で4日間開いた第20期中央委員会第5回全体会議で、張昇民・中央軍事委員会副主席(68)を政治局員に選出した。来年後半の党大会を控え、軍中心に前例のない規模の粛清が続くなか、空席ポストを埋めた
習近平が中共五中全会後、自ら抜擢した高官を粛清する可能性が浮上。北京の消息筋が党内の権力闘争や次期人事を語った
習近平が自ら選んだ高官も次々失脚。反腐敗運動への異論が党内で浮上し、専門家は汚職を生む体制そのものに問題があると指摘
中国共産党の公式発表によると、今年1~9月、省・閣僚級以上の高官73人が取り調べ対象となった。全国で正式に取り調べを始めた案件は80万件。習近平が反腐敗の徹底を求める中、第21回党大会を前に粛清の広がりが注目される