習近平が江沢民を異例の礼賛 党大会にらみ権力固めか

2026/08/18 更新: 2026/08/18

中国共産党の習近平がこのところ、元総書記の江沢民を異例ともいえる形で称賛している。専門家は、その背景には、共産党大会の次回開催を前にした習近平の権力維持に向けた思惑があると分析している。

専門家によると、習近平は政権発足当初、江沢民や江沢民派の実力者だった曽慶紅氏らの勢力が自身の権力基盤を脅かすことを警戒し、強力な締め付けを進めてきた。しかし現在は情勢が変化し、社会全体からの圧力に習近平自身が不安を感じる中、江派の残存勢力を取り込む方向に転じたという。自らの地位に挑戦しないことを条件に、彼らと妥協し、協力を取り付けようとしているとの見方だ。

シドニー工科大学の馮崇義副教授は、「私を失脚させない限り、あなたたちは黙って金を稼げばいい。こちらも大目に見るし、場合によっては傘下に取り込む。習近平による江沢民のいわゆる追悼は、権力をめぐる駆け引きだ」と指摘する。

中国問題専門家の陳破空氏は、江沢民が習近平にとって権力の正統性を支える重要な存在だと分析する。江沢民を高く評価し、場合によっては鄧小平以上に持ち上げることで、習近平が胡錦濤を上回る地位にあることを示し、自らの権力の正統性を強調する狙いがあるという。

陳氏は「最大の目的は、自らの権力にお墨付きを与えることだ。江沢民の存在を利用し、自分の権力の正統性を取り戻そうとしている」と述べた。

中共はこのほど、江沢民に関する記録映像を公開し、その中で法輪功への迫害にも言及した。専門家は、これについて、習近平が江沢民の時代に行われた迫害政策を全面的に継承していることを内外に示す狙いがあると分析する。

陳氏は「習政権は意を固め、後戻りできない道を突き進んでいる。鄧小平による天安門事件の弾圧も、江沢民による法輪功迫害も継承しようとしている。いずれも中共の一党支配と、自らの個人独裁のために利用するものだ。習近平の専制・独裁的な政治姿勢を示している」と指摘した。

専門家によると、習近平の来年の続投問題が迫る中、習近平は一方で過去の政治長老や政敵を排除・抑え込む一方、江派の残存勢力を取り込み、4期目の政権運営を支えさせようとしているという。

共産党内の派閥間の対立や権力闘争が終息する気配はない。次回党大会を前にした主導権争いは、すでに激しさを増している。

陳氏は、習近平が江沢民生誕100年に合わせて大々的な行事を行ったことについて「来年の続投に向けた地ならしであり、党内に習近平の『核心』としての地位を守るよう求めるものだ。これは自信の表れではない。むしろ危機の表れであり、党全体の危機であると同時に、習近平自身の権力危機を示している」と分析している。



江沢民元総書記が残したおぞましい遺産

7000万もの人々の大量虐殺(ジェノサイド)を命じた男の遺物とは何だろうか。この悲劇的な時代を振り返る後世のために、私たちは言葉を明確にして言わなければならない。歴史上最悪の暴君らに並ぶ江沢民は、人類に計り知れない苦しみをもたらした人物である。

新唐人
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