北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization/Organisation du traité de l'Atlantique nord)(Shutterstock)

北大西洋条約機構 日本での事務所開設を断念

北大西洋条約機構(NATO)は6月24日、日本に連絡事務所を設置する計画について「現在はもう協議されていない」と明らかにし、事実上断念したことが分かった。NATO当局者が共同通信などの取材に対し認めたもので、今後は日本事務所の開設に向けた協議を行わない方針であるという。

NATOがアジア太平洋地域との連携強化を目指し、日本での事務所開設を検討していることは2023年に表面化した。これに対し、中国やロシアは強く反発し、フランスのマクロン大統領も開設に反対の立場を示していた。2023年7月には当時のストルテンベルグNATO事務総長が「将来検討することになる」と述べていたが、今回の発表により計画は白紙となった形だ。

NATOはこれまで、アジア太平洋地域の安全保障環境の変化を受けて、日本や韓国、オーストラリアなどとの連携を強めてきた。日本政府もNATOとの協力関係を重視し、事務所開設に前向きな姿勢を示していたが、加盟国間で意見がまとまらなかったとみられる。

▶ 続きを読む
関連記事
宇宙の安全保障への懸念が高まる中、防衛省は小型ロケットの開発に向け、民間企業から研究提案を募集。宇宙空間にある日本の衛星が中国やロシアの「キラー衛星」に攻撃されたり、故障したりした際に、代替衛星を迅速に打ち上げられるようにすることが狙いだ
小泉進次郎防衛相とヘグセス米国防長官は10月28日、フィリピン中部セブで会談し、複数の分野での協力強化で一致した
日米共同統合演習「キーン・ソード27」が過去最大規模で実施。南西諸島に対艦ミサイルや長射程火力を展開し、宇宙・サイバー領域を含む全領域での連携強化を図る
元海上自衛隊幹部の山本勝也氏は20日、日本は米国と同盟関係にあるものの、中国(中共)が日本の沿岸領土で展開する「グレーゾーン」戦術への対応は、日本が主導しなければならないと述べた。
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した