東京大学の赤門の前の学生たち(shutterstock)

博士後期課程学生の生活費支援 日本人限定へ 研究費は据え置きに

文部科学省の人材委員会は30日、今後の科学技術人材政策の方向性を了承した。この中で、大学院博士後期課程の学生を対象とする「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」のうち、年間最大240万円の生活費支給を日本人学生に限定する方針が打ち出された。研究費の支給については、引き続き外国人留学生にも行う。制度変更は2027年度にも実施される予定だ。毎日新聞などが報じた。

SPRINGは、博士後期課程に進学する優れた学生が経済的な負担なく研究に専念できるよう、生活費や研究費の給付型支援を行ってきた。近年、対象者のおよそ4割が外国人留学生であり、その多くを中国人が占めていた。国会質疑などでは、「税金による支援を日本人に限るべきではないか」「国民の理解が得られにくい」などの声が挙がり、議論が重ねられてきた。

今回の見直しの背景には、日本人の博士課程進学率の低下や、経済的不安による進学の敬遠が続いているという現状がある。日本政府は、将来を担う若手研究者の人材層強化を政策の柱と位置付け、日本人学生への重点的な支援が不可欠と判断した。

▶ 続きを読む
関連記事
不正アクセスによる個人情報等の漏えい事案が相次ぐ中、無所属の河村たかし衆院議員は10月21日の衆議院財務金融委 […]
高市早苗首相は20日、参院予算委員会での国債発行に関する答弁について、一部報道で発言の趣旨と異なる形で伝えられているとして、赤字国債に頼らず確保する従来の方針に変更はないと強調。予算編成全体では国債発行を否定していないとX上で説明した。
「地域未来戦略」が本格的な実行段階に入っている。地域の産業集積を促す「産業クラスター」の形成を通じて地方経済の成長を図るもので、北海道のAI農業、徳島県の蓄電池産業、福岡県北九州市のフィジカルAIなど、各地で特色を生かした取り組みが進められている
政府は灯油の安定供給に向けた緊急対策を打ち出した。石油元売事業者や卸売事業者に対する過剰注文の抑制要請に加え、流通の目詰まりが発生した場合の直接販売制度を新設する
簗和生農林水産相は10月14日、高市早苗首相に大臣の辞表を提出。各種報道機関が報じた。昨年10月に高市政権が誕生して以来、所属閣僚が不祥事によって途中で辞任するのは今回が初のケースとなる