混迷する首班指名 野党一本化に立ちはだかる政策の壁
公明党が自民党との長年の連立から離脱する決断を下したことで、次期首相指名選挙の行方が著しく不透明となった。斎藤鉄夫公明党代表は「今はあらゆる可能性の中から、最終的には党で話し合って決める」と述べ、野党党首への投票も「可能性の一つだ」と明言した。これにより、自民党の過半数割れが現実味を帯び、与野党双方が激しく水面下での調整を進めている。
自民党内では、林芳正氏を総務相に、小泉進次郎氏を防衛大臣に起用する人事案が調整されている。派閥をまたいだ要職人事を通じて党内の一本化を図り、首班指名での結束を固める構えだと考えられる。一方、立憲民主党の野田代表は、野党勢力が結集すれば自民党を上回る議席数を確保できると公言し、野党連携の実現に向けて主導権を握る姿勢を鮮明にした。
しかし野党間の政策を一本化することは容易なことではない。国民民主は、安全保障政策で自民党に近い立場をとる一方、立憲民主や共産など他の野党勢力とは、特に防衛費増額や抑止力の強化については慎重姿勢を崩していない。また、エネルギー政策でも、原子力の活用を重視する国民民主と、再生可能エネルギーシフトを主張する立憲民主や共産との間に立場の隔たりがある。
関連記事
GMOへの不正アクセス事件、顧客情報を公開していた攻撃者サイトが28日未明に停止。GMOは最大1億5千万円の独自懸賞金制度も新設し、捜査協力を呼びかけている
政府は26日、首相官邸で第1回サイバーセキュリティに関する関係閣僚会議を開いた。企業や機関へのサイバー攻撃による情報漏えいが相次ぐ中、高市早苗首相は、被害企業への支援拡充や情報収集・分析体制の強化、高性能AIを活用したシステムの脆弱性検証の前倒しなどを指示した。来週中をめどに「緊急対策パッケージ」を取りまとめる。
日本とフィンランド両政府は10月26日、防衛装備品や技術の共同研究・開発・生産を促進するため、「防衛装備品及び技術の移転に関する協定」に署名した。両国間で移転する装備品や技術の適正な管理に関する法的枠組みを整備し、安全保障・防衛協力の強化につなげる。
中共外交部の郭嘉昆報道官は26日の記者会見で、福田康夫元首相の逝去に哀悼の意を示す一方、福田氏が日中間の政治文書を重視していたことを引き合いに、「日本の現政権を担う者たちは、自らを省みるべきだ」と注文をつけた
赤澤亮正経産大臣は23日、AIを悪用したサイバー攻撃の脅威の高まりを受け、高精度のAIを活用してシステムの弱点を洗い出す模擬攻撃試験の専門チームを、11月中に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)内に設置する方針を明らかにした。