崩壊するモラルと沈黙する警察
「皆で盗れば無罪」? マラソン会場まで略奪の舞台に=中国【動画あり】
中国各地で、群衆(ほとんどが付近住民の集団)が畑やスーパー、イベント会場を襲い、物資を奪う事件が相次いでいる。
畑主や店員がどれほど声を上げて止めても無駄。現場に駆けつけた警察も「法不責衆(ほうふせきしゅう)――大勢でやれば罪に問えぬ」として手を出さず、秩序の崩壊をただ見つめている。さらに、犯人たちの住む村の幹部までもが「拾っただけ」と言い訳し、加害者をかばう始末だ。
こうした中国社会の「モラル崩壊」を象徴する出来事が、10月末にまたしても起きた。
関連記事
中国でフードデリバリー配達員が数百人規模で抗議。警察が介入し強制排除。年末の中国に漂う不穏な空気が、現場からにじみ出ている。
今年も中国でサンタが捕まった。ツリーは並ぶのに、サンタは捕まる。そして派出所はサンタでいっぱい。OKとNGが分かれる、中国のクリスマス事情
また社会報復か。中国・福州で暴走車。当局は「操作ミス」と説明するが、減速なしの逆走に市民は納得せず。
北京を取り囲む高速トンネルで爆発。凄惨な映像が拡散する一方、1週間以上が経過しても中国公式メディアは沈黙。なぜ何も報じられないのかという怒りが広がっている。
中国で感染症が急拡大。子どもを中心に重症化や死亡が相次ぎ、ICUは満床との声も。中共当局の発表と医療現場の実感には大きな隔たりがある。