中国 反共ハッカー「匿名者64」が犯行声明

中国の軍関連学校サイトがハッキング 「共産軍は人民を守る軍隊ではない」の文字表示

2026/08/04 更新: 2026/08/04

「共産軍は人民を守る軍隊ではない」

中国軍の人材育成を担う学校の公式サイトに、こんな異例のメッセージが突然表示された。

犯行を主張したのは、これまでも中国政府や軍のサイトをたびたび標的にしてきた反共ハッカー集団「匿名者64」である。

今回ハッキングされ、中国共産党を批判するメッセージが一時掲載されたのは、中国・安徽省の「海軍青少年航空学校」の公式サイトである。この学校は、中国軍の将来を担うパイロットや士官候補生を育成する高校だ。そのため、今回のハッキングは軍の象徴を狙った攻撃として注目を集めた。

 

ハッキングされた中国・陝西省の海軍青少年航空学校の公式サイト。「東風ミサイルを上回る速さで、指導者は失脚すべきだ」と皮肉る画像が掲載された(反共ハッカー集団「匿名者64」のXより)

 

犯行を名乗ったのは、反共ハッカー集団「匿名者64(Anonymous64)」8月1日にXで声明を発表し、「共産軍は国家ではなく共産党のための軍隊であり、その銃口は常に人民へ向けられている」と主張したほか、「共産党は内輪争いばかりで、軍はまともに戦えない」といったメッセージもサイト上に掲載した。

 

ハッキングされた中国・陝西省の海軍青少年航空学校の公式サイト。「人民解放軍は国ではなく共産党のための軍隊であり、人民ではなく政権を守る」と中国共産党を批判する文章が表示された(反共ハッカー集団「匿名者64」のXより)

 

匿名者64は、中国政府や軍、地方当局の公式サイトへのサイバー攻撃を繰り返していることで知られる。2025年6月4日の天安門事件36周年には、中国政府・軍関連サイトに侵入し、戦車の前に立つ男性を写した天安門事件の象徴「タンクマン」の写真や、民主化を呼びかけるメッセージを掲載して注目を集めた。

中国の国家安全部は、この組織の背後に台湾国防部のサイバー部門があると主張し、関係者の捜査を進めていると発表している。一方、台湾側はこうした関与を全面的に否定しており、組織の実態はいまも明らかになっていない。

今回の攻撃は、中国の建軍記念日「八一建軍節」に合わせて実行したとみられる。軍の将来を担う人材育成機関が標的となったことから、中国の情報統制やサイバー防衛体制への挑戦として注目されている。

 

(反共ハッカー集団「匿名者64」がXに投稿した犯行声明)

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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