EU最高外交責任者「中共はロシアの主な後ろ盾」 経済版NATO構想を提唱
欧州連合(EU)の外務・安全保障政策上級代表であるカヤ・カラス氏はこのほど、ウクライナ戦争において「ロシアの戦争を支える最大の後ろ盾は中国だ」と強く非難し、EUと中国の深い経済的な結びつきが、ロシアに対する制裁措置の発動や強化を制約しているとの認識を示した。
カラス氏は、NATOの集団防衛規定である第5条にならい、中国共産党(中共)による経済的な威圧に共同で対処する「経済版の第5条」にあたる枠組みをEU内に構築するよう呼びかけた。加盟国のいずれかが中共から経済的な圧力を受けた場合、他の加盟国が一体となって対応する仕組みを想定している。
ブルームバーグによると、EUの外交制作責任者かつ欧州委員会副委員長のカラス氏は、18日にブリュッセルで、もしEUが中共と対立するための代償を払う覚悟を持たなければ、中共はなお「あなたを傷つけることがある。それが問題だ」と述べた。さらに「その代償を払う覚悟がなければ、行動に移すのは難しい」と強調した。
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