防衛所得増税 27年1月開始で検討
複数のメディアによると、防衛費の財源確保をめぐり、所得税に一定割合を上乗せする「防衛所得増税」について、政府・与党が2027年1月の実施を軸に検討を進めている。安全保障環境の変化に対応し、防衛力を継続的に強化するための財源確保が目的とされる。
案では、現行の所得税に1%を付加し、年間で約2千億円超の財源が見込まれている。あわせて、2037年に終了予定の復興特別所得税を1%引き下げ、負担増を抑える調整が行われる見通しだ。ただし、この引き下げを補うため、復興特別所得税の課税期間を延長する方針が決まっており、長期的には納税者の負担が増える可能性が指摘されている。
政府は2023〜2027年度の5年間で必要な防衛費を約43兆円と見込み、財源の確保が大きな課題となっている。国の安全保障方針では、防衛費をGDP比2%へ段階的に引き上げる計画が進められており、装備体系の更新や人員体制の整備が複数年にわたって実施されることから、財源確保の前倒しが検討されている。
関連記事
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中国が東アジア海域で海軍と海警局の船100隻以上を展開した。 木原稔官房長官は、中国の軍事動向には「平素から重 […]
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第13回公判が3日、奈良地裁で開廷した。安倍氏の妻である昭恵さんが初めて出廷した