中国内モンゴル自治区フフホト市の商業ビルが下層から上層まで激しく燃え上がり、巨大な火の柱のようになっている(スクリーンショット)

中国内モンゴルのビル火災 死者1人発表に批判 大規模炎上映像と食い違い

インターネット上に投稿された映像には、中国内モンゴル自治区フフホト市の商業ビルが下層から上層まで激しく燃え上がり、巨大な火柱のようになっている様子が映っている。しかし、当局の発表は「1階で発火」「死者1人」にとどまり、情報隠ぺいではないかとの疑念が広がっている。

複数の動画によると、火災は12月9日未明に発生。高層ビルの下層から屋上近くまで炎が一気に広がり、火勢が建物全体を駆け上がるように燃え、焼け落ちた破片が次々と落下する様子も確認された。

ある映像では、午前3時頃とみられる時刻に男女が会話する様子が記録されている。出火したのは高層の商業・住宅複合で、上階には住民が居住しており、隣接して住宅棟もあるという。2人は「(ビルの)中にまだ人がいる」「ここは住宅ビルだから、誰もいないはずがない」などと話している。

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