いわゆるAI玄学、または**サイバー玄学(Cyber Divination)**とは、アルゴリズムやモデル、データを用いて“それらしく”構築された占いや算命、運勢分析を指す。(Getty Images)

神に祈るからAIに聞くへ 中国の若者と「サイバー玄学」の時代

ロイター通信は、中国当局が3年間にわたり実施した新型コロナ感染防止対策の「ゼロコロナ」政策が、中国経済に深刻な打撃を与え、失業率を歴史的高水準にまで押し上げたと報じている。中国大陸ではここ数年、「卒業=失業」や「35歳でリストラ」といった言葉が、もはや一部の例外ではなく、一世代の若者が共有する集団的体験となりつつある。

現実の出世ルートが次第に閉ざされる中、若者たちは就職を願って寺院を訪れ、神仏に祈りを捧げることで心理的な慰めを求める現象も見られる。そして次に目を向けたのが、目に見えず手にも触れられないが、あたかも「答えを与えてくれる」かのように映る領域、すなわち「AI玄学」である。

いわゆるAI玄学、またはサイバー玄学(Cyber Divination)とは、アルゴリズムやモデル、データを用いて(それらしく構築)された占いや算命、運勢分析を指す。昨年、この種のコンテンツの中国SNS上での再生回数は、累計で1千億回規模に達した。

▶ 続きを読む
関連記事
福建省漳州刑務所に収容されていた元収容者が、劣悪な生活環境、強制労働、体罰、政治教育の実態を証言した。中国の刑務所における人権侵害の一端が浮かび上がっている
中国・広西で洪水により養殖場が破壊され、約900匹のヘビが逃走。コブラ流出の懸念も広がり、住民の咬傷被害が発生、1人が死亡。産業への影響も懸念されている
中国広西で豪雨とダム決壊により大規模洪水が発生。貴港市の学校では1万人超の教職員と学生が孤立し、物資不足や避難遅れが深刻化。毒蛇流入の報告もあり、救助体制の不備が浮き彫りとなっている
EVやAI、海外の港への投資まで軍事戦略と一体化。中国が進める世界規模の構想とは?
習近平政権は「反腐敗は長期戦」と強調。しかし内部関係者は、「本当の狙いは不忠な幹部の排除だ」と指摘する