中国共産党統治下の中国では、報道の自由が厳しく制限され、調査報道は危険な仕事となっている。イメージ画像。(Frederic J. Brown/AFP/Getty Images)
なぜこのタイミングなのか 消えない違和感

中国 調査報道は命がけ 児童誘拐事件の記者急死で波紋

中国で調査記者が急死した。児童誘拐事件の逮捕発表直前という異様なタイミングである。過去にも社会不正を追った記者の不審死や拘束が相次いでおり、調査報道は命がけの仕事になっている。

死亡したのは調査記者・魏華氏(45)3月19日、「心臓疾患」で突然亡くなった。その2日後、警察は長年逃亡していた児童誘拐事件の重要人物の逮捕を発表した。

魏華氏は20年以上、児童誘拐や地下犯罪を追ってきた記者である。潜入取材で売買された乳児5人の救出に関わり、2023年には同僚とともに120日間潜入し、ミャンマー北部の詐欺拠点から6人を救出した。2025年には、北部最大とされる違法な代理出産施設に潜入し、その実態を明らかにしている。

▶ 続きを読む
関連記事
「30分で街が水没」住民は今年も「予告なしのダム放流」と訴えた。なぜ毎年、同じ悲劇が繰り返されるのか
中共は、海外信託への資産移転、運用益、清算益を課税対象とする新ルールを発表。税率は20%で、過去の未納分も90日以内の申告を求める。香港の保険商品にも課税が広がると指摘
中共第21回党大会を前に、高官の摘発が加速している。2026年上半期に処分された省・閣僚級以上の幹部は74人に上り、前年同期の2倍を超えた。専門家は、相次ぐ処分によって官僚の間に不満や動揺が広がっているという
中国の自動車市場で、合弁・外資系ブランドのシェアが2026年6月に24.5%まで低下した。中国系ブランドは上半期に71.8%を占め、日米独メーカーは販売が大幅に減少。EV転換の遅れや海外サプライヤー依存が背景にある
ホテルの盗撮を暴いた中国のブロガーが、今度は複数のホテルや民宿から宿泊を拒否された。「何を恐れているのか」「拒否したホテルのリストを公開すべきだ」と、ネット上では怒りの声が広がっている