元国防相2人に死刑判決 軍内部の粛清 習近平の権威に揺らぎ
中国共産党(中共)元国務委員兼国防相だった李尚福と魏鳳和が、4月7日、いずれも執行猶予2年付きの死刑判決を受けた。両者はいずれも、習近平によって重用された人物だ。
オーストラリア在住の中国問題専門家、袁紅冰氏は、両者を摘発した背景について、武力による台湾統一をめぐる本音や、習近平に忠誠を尽くさない動きがあったためだとの見方を示した。また、習近平による軍内部の相次ぐ失脚によって、中国軍の指導体制は大きく損なわれ、習政権の弱体化を指摘している。
中共軍事法院は5月7日、魏鳳和を収賄罪で、李尚福を収賄罪と贈賄罪で有罪とし、両者に執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡したと発表した。2年後に刑が無期懲役に減刑された場合も、終身収監され、減刑や仮釈放は認められないという。
関連記事
中国共産党の習近平がこのところ、元総書記の江沢民を異例ともいえる形で称賛している。専門家は、その背景には、共産党大会の次回開催を前にした習近平の権力維持に向けた思惑があると分析している。
中国の元首相・朱鎔基への献花は管理され、ネット投稿も制限か。当局は、追悼が政府への不満に広がることを恐れている
中共の治安・司法部門で過去の事件をさかのぼる大規模調査が進んでいる。権力と金銭をめぐる癒着や軽い量刑を再調査し、海外移住者には国内の家族を通じて帰国を求める動きも出ている
江沢民の生誕100年大会が北京で開催。温家宝や王岐山らが出席する一方、胡錦濤は姿を見せず。かつての党指導部の出欠が、習近平体制下の「政治の風向き」を映すとして注目されている
中国の元首相・朱鎔基の告別式が18日、北京で開かれる。注目は胡錦濤ら長老の出席だ。中共指導部の「異変」を読み解く上でも重要な場となる。