欧州議会議員らは2026年6月17日、フランス東部ストラスブールの欧州議会で採決を行った (SEBASTIEN BOZON / AFP via Getty Images)

欧州議会 越境弾圧に対抗する決議案を可決 中共の海外監視を念頭

欧州議会は6月16日、国境を越えた弾圧に対抗するための決議を採択した。決議では、越境弾圧の形態と対応方針について検討し、権威主義体制がヨーロッパ域内の民主主義と人権を侵害していることに強い懸念を示した。また、EUと加盟国に対し、連携を強化し、域外からの脅威に共同で対抗するよう呼びかけた。

この決議案は「越境弾圧への対抗 欧州の主権と民主的価値を守るためのEU戦略の構築」と題されたもので、特に中国共産党(中共)による海外での監視活動に焦点を当てている。決議は、中共が各種の海外組織を通じ、広範かつ組織的な監視、脅迫、強制帰国を進めていると指摘した。

また決議は、中共が学術界に圧力をかけ、チベットや台湾に関する研究を中止させようとしていることにも強い懸念を示した。さらに、台湾に関連する活動を中止するよう芸術家に求めるケースもあり、学問の自由と言論の自由を深刻に侵害しているとした。

▶ 続きを読む
関連記事
英国がロシアへの新たな制裁を発表。対象には「影の船団」や、軍事援助を提供する中国企業、制裁逃れを支える金融ネットワークが含まれる
欧州連合(EU)の立法府議員らが、権威主義的政権が海外の標的を沈黙させようとする「越境弾圧」への対抗措置強化を訴えた。最新の報告書は、中共政権、ロシアなどを主要な実行国として名指しした一方、数十もの政府が海外の反体制派を追っていると指摘している
英国で、国家安全保障法施行後、中共関連のスパイ活動で初の有罪判決。中共当局のために香港民主活動家らを監視したとして、男2人に禁錮刑が言い渡された
新たなグローバル秩序を目指すモスクワの押し進めにもかかわらず、米国の経済的、軍事的、外交的パワーは、台頭するライバル諸国のそれを依然として大きく上回っている