【大紀元日本4月13日】古代中国では、歳をとることは社会的地位の向上を意味した。歳を重ねた人はそれなりの経験を積んできたということであり、周りの者は年長者に対して自然と尊敬の念を抱いたものだ。
しかしながら、現代社会において、「老い」は極端に倦厭されており、老いに抵抗する研究が盛んだ。若返りを目指す
気功は細胞の新陳代謝を低減させる(David McNew/Getty Images)
「アンチ・エイジング」の秘密は、細胞研究が明かしてくれるかも知れない。
最新の研究によると、カロリー摂取を制限されたマウスは、通常より60%長生きするという。カロリー摂取の多少が老化現象に影響するとする学説は、酸化ストレスとも関係している。細胞は、食物と酸素を取り込み、身体を動かしているが、吸い込まれた酸素のうちの3%が「活性酸素」という不安定な酸素に変身し、健康な細胞にダメージを与えると言われている。その結果、細胞が正常に働かなくなり、老化やいろいろな病気を引き起こすと考えられている。
老化防止のために、激しいスポーツで汗を流す人も多いが、彼らは逆に老化を早めていないだろうか?筋肉がつけば、それなりにメリットがあるかも知れないが、激しい有酸素運動は、まず食欲を増進させ、(カロリー摂取が増える)、細胞の新陳代謝を促し(酸化ストレスが増える)、従って細胞の老化が促進されてしまう。
そんな中、伝統的エクササイズであるヨガ、気功などのゆっくりとしたエクササイズが注目されている。古代中国では、太極拳などの気功を愛好していた人は、長生きをしたと言われている。また、ヨガの研究によると、鍛錬を続けることによって酸化ストレスを著しく減らすという結果が出たという。
アンチ・エイジングには、激しいスポーツより、心と身体をリラックスさせる癒し系のエクササイズがいいかもしれない。
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