100%有機 食べられるエコ袋の開発に成功=インド
環境汚染対策として、インドの企業はこのたび、100パーセント有機のエコ袋の開発に成功させた。一見普通のビニール袋と変わらず、手触りも同じだが、化学成分は一切含まれていない。生分解でき、そのまま食べることもできるという、地球とヒトに優しい袋だ。
開発したEnviGreen社の創始者アシュワス・ヘッジ(Ashwath Hedge、25)氏によると、この袋はポテト、タピオカ、とうもろこし、天然澱粉、植物油など12種類の原料を使用している。印刷に使われたインクも天然由来で有機のもの。生分解でき、室温では水の中で1日、お湯の場合は5秒で溶解するという。
インド環境省の統計によると、インドでは毎日1万5千トンのビニール袋のゴミが発生するが、回収処理されるのは9千トン。環境汚染の深刻さが指摘されている。
今回の袋のコストは従来のものより35%上昇するが、得られるメリットはコスト増加分よりはるかに大きいとみられる。ヘッジ氏はエコ袋を大量生産ができるように設備を整えるとともに、製造に必要とする原料を農民たちに委託すれば、農民たちの生活改善にも役立つと考えを示した。
(翻訳編集・豊山)
関連記事
【大紀元日本7月6日】今年3月に世界銀行(World Bank、WB/世銀)および北京当局は、中国汚染問題研究報告成果についての共同発表が行われたが、英紙フィナンシャル・タイムズによると、当時は中国
【大紀元日本11月2日】大連市で、新設のゴミ箱の盗難事件が多発している。漬物桶に使われたり、鉄の廃品として換金されたりしているという。困り果てた市当局は、通報者への奨励制度を打ち出した。 市環境衛生処
【大紀元日本6月18日】中国環境保護部が4月に発表した74都市の第1四半期の大気品質評価によると、環境汚染度ワースト10のうち、河北省の7都市がランクインし、同省石家荘市は最下位になったという。調査は
【大紀元日本7月22日】中国広東省のある小さな町は、「世界最大の電子機器のゴミ捨て場」と呼ばれ、毎日、国内外から1万5千トンの廃棄物が投棄される。深刻な環境汚染に苛まれている場所としても知られている。
湖南省の益陽市南県で26日、県のゴミ焼却発電所建設計画に反対する代表者6人が拘束されたことに抗議するため、26日、村民数万人が県の政府庁舎に詰めかけ、一時騒然となった。抗議は同日夜、住民代表が解放されたことで収束した。
山西省太原市の公営動物園で飼育されているパンダは、来場客から投げ入れられたお菓子やゴミを口にしている。その様子をとらえた写真が、中国SNS微博などのネットで注目を集め、「世界で最もかわいそうなパンダ」と呼ばれるようになった。
日常生活の中で簡単に手に入る天然物質を有効に使い、アイデアを発揮すれば、果物の皮を蚊の駆除剤、消臭剤、洗剤に変えることができ、資源を節約し、環境保護にも貢献できます。
生ゴミ処理に微生物などを利用する方法は、日本ではずいぶん以前から行っている。一方、環境保護を重視するフランスでは過剰な規制によって、却って生物学的生ゴミ処理が遅れをとってしまっているようだ。つい最近、規制に触れず生ゴミ処理を事業にした「グリーン・ソルジャー」社が設立された。同社は分解によく用いられる微生物を使用せず、ハエの幼虫を利用する新しい試みで注目されている。