どこの国でも問題になっている子供たちの間のイジメ。陰口を言われたら、泣き寝入りするのではなく、それを逆手にとって堂々と反撃するのがいいのかもしれません。
カナダのカレッジ・ハイツ高校に通うカイリー・クッコラさん(Kailey Kukkola)はある日、自分に対する悪口が女子トイレの壁に書かれているのを見つけました。
「カイリー・クッコラは、キモくて、ペチャパイで、ブスの尻軽女」
殴り書きを見た後、これを笑い飛ばして、忘れようと思ったと話すカイリーさん。しかし、まん延する女子間のイジメや陰口を断ち切りたいと思った彼女は、意外な反撃法を考え出しました。
それは、トイレに書かれた悪口をプリントした派手なTシャツを作ること。早速、彼女は妹とショップへ行って注文し、Tシャツを着て堂々と登校することを計画しました。
「私は全く気にしていないということを、悪口を書いた人に見せたかった」とCBCラジオ・ウエストのインタビューに答えるカイリーさん。
両親の心配をよそに、カイリーがTシャツを着ていくと、学校では予想以上の反響がありました。多くの生徒がカイリーの行動に関心を示し、応援してくれました。一方、学校側はカイリーのTシャツ事件を真剣に受け止め、彼女に生徒会のメンバーになることを提案し、イジメ防止のワークショップでスピーチをするよう促しました。
もともと、落書きについて普通に先生に報告したとしても、事態は変わらないと思っていたカイリーさん。陰湿なイジメには、復讐や恨み節ではなく、堂々とポジティブに反撃するほうがいいのかもしれません。
「あの悪口を書いた人も、きっと傷ついているはず。だって他人にあんなことを言う人は、自分にもそういう問題があるってことだから」とカイリーさんは話しています。
(翻訳編集・郭丹丹)
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